経理から日系大手FASへ転職 入社1か月経って

今回は、専門性・スキルアップのため事業会社の経理から経営コンサルティングファームのFASチームへと転職されたF.Kさんにお話を伺いました。

プロフィール

F.Kさん(34)
事業会社の経理から経営コンサルティングファームのFASチームに転職。
年収600万円→530万円に。
転職の目的は専門性・スキルアップ。

目次

仕事内容について

現在の業務内容を教えていただけますか。

F.Kさん

FAS事業部のコーポレートガバナンスチームに所属し、上場企業を中心に、役員報酬や従業員報酬、株式報酬やストックオプション付与などの導入時のコンサルティングや、公正価値算定といった業務をしています。

コーポレートガバナンスコードの改定や東京証券取引所の市場再編、株主総会でのアクティビストの活性化など、企業のガバナンス領域のコンサルティングニーズが非常に高まっているので、価値算定のみならず、そういったコーポレート・ガバナンス領域を広げようとチーム内で活動しています。

また、部門内ではコーポレート・ガバナンスだけでなく、上場企業のM&A案件を進めているチームもございます。

経歴と転職理由

これまでのご経歴と、なぜFAS業界に転職しようと思ったのかを教えてください。

F.Kさん

前々職は法人の空調・照明設備省エネのコンサルティング提案・施工をしていました。そこから上場企業の会計・経理の道に進み、日ごろの経理業務から有価証券報告書、招集通知、決算短信など全てを手掛けていました。

その後、証券代行(株主名簿管理人)の仕事をしましたが、そこでの仕事も管理部門や間接部門にいたので、自分自身がクライアントと大きな成果を分かち合い、互いに感動できる仕事を目指したいという思いが大きくなりました。

また、年齢が当時34歳だったこともあり、何かを変えたり挑戦したりするには最後のチャンスだと思い、自分自身と向き合うことにしました。その時に経営に対して大きなインパクトを与えることができ、意思決定を専門的にサポートでき、かつ財務や経理・証券代行の知識が活かせる業種を考えた時に、FAS部門やM&A事業に行きつきました。

仕事のやりがいについて

今の仕事のやりがいはどういうところにありますか。

F.Kさん

コーポレートガバナンスコンサルティングは、経営全般にわたるコンサルティングであり、日本では実務家や専門家が少ないため、努力次第で人材市場での価値が今後上昇していくと考えているので、M&Aに限らず、今取り組んでいる仕事も実直に取り組んでいきたいと思っています。

また、自分が関わった仕事がかたちになり、公表されるとやりがいを感じます。

仕事の大変な点

逆に大変だと思う部分を教えてください。

F.Kさん

経理や管理部門にいると、他社はこうしているから自分の会社はこう表現したいなどと上司に提案すればそれが採用されることも多いですが、現職のコンサルタントではそれは許されることは無いので、自身の発想の転換や行動の転換が必要な場面が多くあり、苦労しています。

また、コンサルタントとしては、専門知識があっても基礎知識が多くなければ活かすことができないので、知識の拡充も大切です。そして、同義語でもなぜこの単語を使うのかなど、一言一句、細かく言葉にこだわりを持って使わなければいけません。

そのような中で、日常会話から上司にコンサルタントの能力や適性を見極められているので、常に高いプロ意識を持ち続けなければいけない点も大変です。

身につく能力

今の仕事で身に付く能力を教えてください。

F.Kさん

まず、基本のパソコンスキルや、携わる案件次第でお客様に説明し説得する能力が身に付きます。

FASでは金融商品取引法や会社法や税法について、表面的な部分だけでなく、実務的な面でも理解できますし、経済産業省や金融庁、東京証券取引所から各種ガイドラインが出ているので、その知識をつけお客様にわかりやすく説明する能力が身に付きます。

また、それぞれの所属企業にもよると思いますが、ヒューマンスキルを重視している会社も多いです。人として社会人として、当たり前のことを当たり前にできると思っていると大きな落とし穴があるので、ゼロベース思考や仮説思考、MECEやロジックツリーなどを強く意識し、常にコンサルタントとしての能力を磨いていく必要があると感じます。

ヤマトヒューマンキャピタルを利用して良かった点

弊社を使ってよかった点を教えていただけますか。

F.Kさん

他のエージェントともお話したのですが、30代の経理経験者が人材市場に少ないので早く内定が出る上、報酬が高いのでエージェントへのバックも多いことからか経理の仕事ばかり勧めてくるエージェントが多かったのですが、ヤマトヒューマンキャピタルは、どのような人生を送りたいか、将来や将来どのようなビジネスマンになりたいのか、どういったスキルが欲しいのかなどを落とし込み、ステップアップの道を示していただいた上で、仕事内容や企業を勧めてくださったので他社とは大きく異なっていました。

過去があるから将来があるという考え方ではなく、未来の観点から次はどんな仕事が良いのかを一緒に考えてくれたのが良いと感じました。これがヤマトヒューマンキャピタルを選んだ最も大きな理由です。

他にも、業界のつながりや信用を基に企業を選定してくださいましたし、「無理なことは無理」「この仕事をしたいならこのようなステップを踏まなくてはならない」「可能性があることは未経験でもできます」など、実例を基に具体的かつ明瞭に伝えていただけた点もありがたかったです。

キャリアプランについて

今後のキャリアプランや目標を教えてください。

F.Kさん

現在はガバナンス領域で仕事をしていますが、それも含めてFAS事業部内でM&A分野にもチャレンジしたいと思っています。

ただ、入社後の研修で圧倒的にバリュエーションの知識が足りないことがわかりましたので、この点はかなり勉強が必要だと考えていますが、難しいことへのチャレンジも楽しめると思うので是非やりたいことの一つです。

また、予想以上に自分の知識や考えを伝える能力が足りないことがわかったので、人として、そしてコンサルタントとしてのスキルも同時に上げていきたいと考えています。

FAS業界や経理を目指す方へのメッセージ

FAS業界や経理を目指す方にメッセージをお願いします。

F.Kさん

経理だけに限った話ではないのですが、この業界には多種多様なプレーヤーがいて、内資や外資など様々な企業があります。

求める人材として、知識だけあればいい企業なのか、それとも人間性も重視する企業なのか、業界内での志望先の企業の位置付けを認識し、分析したうえで、今の業界動向だけではなく、将来の日本のFAS業界やM&A業界はどうなっていくのかを考えつつ転職活動されることをお勧めします。

さらに、自分自身がどう歩みたいのか、どんなビジネスマンになりたいのかも考えて最終的な候補先を決定出来たら良いと思います。

FAS業界は現場のビジネスの肌感覚を把握していない人が多いので、そこを経験してきた人材は転職市場で非常にポイントが高いと思っています。現場の感覚をそのままコンサルタントの仕事に持ち込むのは、先ほど申し上げた通り、発想の転換をしなくてはいけないこともあるので大変ですが、そこも含めてキャリアアップしたいという方には非常に魅力的な仕事だと思います。

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