大手PE(バイアウト)ファンドから、自由度の高い環境を求めて同業へ再転職

今回は、組織風土・労働環境のためPEファンドの投資担当からバイアウトファンドの投資担当へと転職されたH.Iさんにお話を伺いました。

プロフィール

H.Iさん(34)
PEファンドの投資担当からバイアウトファンドの投資担当。
年収1,000万円→1,200万円に。
転職の目的は組織風土・労働環境。

担当コンサルタント

堀江 大介 |Daisuke Horie

野村證券、ITスタートアップ、コンサルティング業界専門の人材紹介会社を経て、ヤマトヒューマンキャピタル創業。これまで、同領域に200名以上の方を支援した実績をもつ。
事業承継問題の解決には投資資金に加え「経営人材」を輩出するエコシステムが必要であると考え、一般社団法人日本プロ経営者協会をPEファンドパートナーと共同で設立し、代表理事を務める。

目次

経歴について

堀江

今までのご経歴を教えてください。

H.Iさん

新卒でメガバンクに入行し、翌年にはグループ子会社に出向して投資銀行業務に従事しました。そこで6年経験してから、次は法人営業部署へ異動して10年目に退職しています。 そして転職して初めてPEファンドに挑戦し、2年で同業の現職に再転職しました。

転職理由

堀江

同業での転職のきっかけは何だったのですか?

H.Iさん

前職でも経験したPEファンドの仕事が深みがあって面白いというのが大きな理由です。 加えて、前職が旧態依然の体質で仕事の幅が狭く、ヒエラルキーもあるように感じていたんです。

それでもっと自由度の高い仕事がしたいということでヤマトヒューマンキャピタルさんに相談させていただきました。その時点では今の会社の事は正直あまり知らなかったのですが、親切に業界のことや会社のことを教えていただけて転職することが出来ました。

仕事内容について

堀江

転職して8カ月程経ちましたが、今のところの仕事の感想はいかがですか?

H.Iさん

面接前に聞いていたこととギャップがないですね。すごく風通しの良い職場です。 幸運にも入社してまもなく1件投資することが出来まして、マネジメントもやらせてもらい、とても順調です。

堀江

もう成果も出ているのですね。おめでとうございます。どんな案件だったのですか?

H.Iさん

派遣会社で売上高は数十億程度ですし、高収益を実現しています。 従業員も数百人います。

堀江

素晴らしいですね。

仕事の楽しい点、会社の良い点

堀江

この仕事の楽しいところや、現在の会社の良いところはどこでしょうか?

H.Iさん

基本的に裁量を持たせてくれて、やりたいと言ったことに対してしっかりサポートしてくれるのはすごく良いところだと思います。

やりたい仕事だけではなく、やりたくない仕事等のネガティブな意見も言いやすく、とても現代風で風通しの良い会社なのがとても魅力です。

メンバーをきっちり管理する体制ではなく、自由に出来る風土が根付いているのが良いですね。

ギャップや課題

堀江

逆に転職して感じたギャップや課題感はありましたか?

H.Iさん

全体で50件程のバリューアップ投資をしていますが、スキルアップのためにはもっと経験のある方がジョインして全体のレベル感を底上げする必要がありそうだと感じているところはあります。

コロナ禍での影響

堀江

このコロナ禍での影響はいかがですか?

H.Iさん

以前からノートPCとiPhoneを支給されていたのでリモートの体制は整っていました。 なので自社としてすごく働き方が変わったわけではないのですが、投資先の事業会社からの不安の声はよく聴こえてきていました。

従業員さんに臨時ボーナスを支給したりして離れていかないように色々と努力をされているようです。

仕事の大変な点

堀江

前職の銀行と比較してファンドの仕事で大変なことはありますか?

H.Iさん

THE・日本社会という感じの縦割りの組織だったのが、今は全く違うところにいると感じています。

ファンドに転職して最初は遠慮していたところもあったのですが、何も言わないと置いてきぼりになると気づいて。仕事の流れも速いですし柔軟に変化出来ないと存在していけないなと思います。

身につく能力

堀江

ファンドで働いて身につく能力は何でしょうか?

H.Iさん

ハード(定量)とソフト(定性)で2つあると思っています。

ハード面では投資銀行で培ったような基本的な財務会計の知識や実務スキルは重要だと思います。

ソフト面だと、投資先には職種や学歴が違う、普段会わないような人も多くいます。この人たちといかに信頼関係を構築していくかが大事なので人として様々な人と目線を合わせながら話が出来るスキルを持つこともとても大切なことだと思っています。

ヤマトヒューマンキャピタルを利用して良かった点

堀江

ヤマトヒューマンキャピタルを通して転職して良かったことはありますか?

H.Iさん

転職時、今の会社は自分の選択肢になかったので自分に見えていない情報を提供していただけたのはとても嬉しいことでした。業界の理解も深く転職前に沢山の情報を教えていただけたので無事に良い会社に転職出来たと思っています。

キャリアプランについて

堀江

将来はどういうキャリアを目指されていますか?

H.Iさん

今の仕事への満足度が高いので、まずは今のファンドでパートナーを目指したいですね。

ファンドへの転職を目指す方へのメッセージ

堀江

ファンドは人気の業界ですが、ファンドへの転職を目指す方へアドバイスはありますか?

H.Iさん

面接だけだとなかなか社内の雰囲気がつかめないと思うので、ファンドで働く同世代の人との情報交換が必要かなと思います。10年とかその位足の長い仕事なので会社にフィットするかがとても重要ですね。

あとはよく「ファンドは稼げる」と思われますが、当然ながら何もしなければ稼げないですよね。投資先の価値が上がれば上がるほど自分のリターンもあるのでしっかり頑張った分だけリターンがあるという、すごくシンプルなことを大事にした方がいいと思います。

未経験での挑戦について

堀江

未経験でも挑戦出来ると思いますか?

H.Iさん

ポテンシャル採用もあるので、テスト勉強をするように机上で知識を積み重ねるより実務を経験して伸びていければ良いのではないかと思います。

行動に勝るものはないので、やりたいときに飛び込んでみるのをおすすめします。

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