広告代理店からIT特化型M&Aアドバイザリーファームへの転職

プロフィール

T.Sさん(30)
広告代理店からIT特化型M&Aアドバイザリーファームに転職。
年収700万円→700万円に。
転職の目的は仕事内容の魅力。

担当コンサルタント

堀江 大介 |Daisuke Horie

野村證券、ITスタートアップ、コンサルティング業界専門の人材紹介会社を経て、ヤマトヒューマンキャピタル創業。これまで、同領域に200名以上の方を支援した実績をもつ。
事業承継問題の解決には投資資金に加え「経営人材」を輩出するエコシステムが必要であると考え、一般社団法人日本プロ経営者協会をPEファンドパートナーと共同で設立し、代表理事を務める。

経歴と転職理由について

堀江

ご経歴を教えていただけますか?

T.Sさん

2015年から東証マザーズ上場企業、デジタルマーケティングの広告代理店に入社をしてそこで営業を3年間、うち課長業務、グループ長業務を1年半。

そこから4年目以降でクリエイティブ事業の社内立ち上げと、立ち上げ事業の部長を3年ほどやっておりまして、その後現在のアドバイザリーファームに入社をしたという形になります。

堀江

転職しようと思ったきっかけは何ですか?

T.Sさん

一つは前職のキャリアのゴールが自分の中で達成できたなと思ったことです。それに関しては、自分の中でインターネット広告業界、デジタルマーケティング業界のカリスマになるという目標を自分の中で決めていました。それが自分の中で達成されたと思ってますし、実際の実績ベースだったり、あとは社内社外からの信頼というところも一定ライン取れたので、というのが一点目ですね。

もう一点目は、学生時代からそもそも金融業界に興味を持ってまして、それは世の中の経済に与えるインパクトが非常に大きい業種かなという風に思っているので、そこに興味がありました。中でも未経験でも比較的入りやすい、M&Aの仕事にフォーカスして転職活動をしたという形になります。

前職での経験が活きている点

堀江

前職での経験が活きている点を教えてください。

T.Sさん

IT特化型で支援させていただいてるんですけど、例えばメディアのM&Aの案件であったりとか、サイト制作会社とかマーケティング会社の案件が実は比較的あります。

そうなった時に、「このメディアってどうやって収益上げてるんですか」っていうビジネスモデルも意外と把握されていないんですね。そこで、自分はプロフェッショナルとしてやってきたので、恐らくこうというところで先方にヒアリングしてもドンピシャで当たってた。

そこが他の人と比べてかなり知識があるので、結構サポートはできていますし、聞かれたりすることも結構ありますね。

営業スタイルについて

堀江

営業の仕方はどうしていますか?

T.Sさん

売り手についての営業の仕方に関しては、主に三種類です。
一つはテレアポ業務。これが全体の件数で行くと3割程度。

今はテレアポは代行業者に外注しておりまして、そこが5割くらい。

残りが問い合わせと紹介という形になります。

堀江

基本的なアウトバウンドはテレアポ中心なんですね。

T.Sさん

そうですね。

ただメールを送るのもテレアポに含まれているので、メールとテレアポの割合に関しては、メール1通と電話1件をイコールとするならば、メールは一斉システムで一気に送っちゃうというのがあるので何とも言えないですけれども、おおよそのイメージ感としてはメール6、7割の電話3、4割ぐらいですかね。

入社後1か月経って

堀江

入社してまだ1か月経っていないですが、実際入ってみてどうですか?

T.Sさん

いい意味でのギャップがありました。

イメージとして、M&Aのコンサル担当って本当に殺伐としたセンコンとかPEファンドみたいなイメージだったんですね。実際そんな感じだったみたいな時もあるらしいんですけど、今の雰囲気はかなり違う感じでした。

社員も僕がフロントメンバーの中だと少し年高めくらいの感じなんですね。皆さん20代の方が多くて、結構エネルギッシュで元気な感じで働かれてるなという印象があります。

前職と同じかそれ以上の雰囲気があるという風に思っています。

堀江

今はリモートワークですか?

T.Sさん

今は毎日出社しています。

セキュリティ面を強化している最中なのですが、ほとんど終わったので一応リモートワークはできないことはないです。

ただ、仕事の内容の把握のために、リモートできるとしても出社したいというのはありますね。

堀江

M&A業界でも例えばITとヘルスケアとかだったらヘルスケア業界だったらほぼ対面だけど、ITだったらある程度リテラシが高いからZoomで結構進むという話も聞いたことがあるんですが、御社の場合はどうでしょうか?
ITが多いっていうことで、Zoomでの面談が多かったりするんですか?

T.Sさん

面談に関しては10割Zoomですね。
客先に行く場合は、基本的には東京都内というよりは九州出張だったり、北海道出張だったり遠方に行っているメンバーは多数います。

今日も、自分のグループの上長は朝京都に行って今静岡に行って帰ってきました。

未経験で苦労している点

堀江

未経験で苦労している点とどうキャッチアップしているのかを教えてください。

T.Sさん

テレアポに関して言うと、テレアポ自体は前職でもバリバリやっていたのでテレアポ自体は苦ではないです。

ただ、違う所としては経営者の方に基本的にはアポイントをお約束いただく必要があって、経営者に関してはまずお話まで行くのが難しい。

つまり、いらっしゃらないとか、出張とかがあるので、そもそも土俵に立てないっていうケースが多いのが前職のテレアポとは若干違うかなという印象があります。

最初の一週、二週目までは全然アポが取れなかったんですね。
そこは結構大変でした。
改善のアクションを考えるのに、結構労力を使いました。

堀江

どんな工夫をされたんですか?

T.Sさん

ホントに細かい話になるんですけど、今までのアポは折り返しをお願いするっていうことを結構やってます。

前職の時は、折り返しをもらうのは相手に手間をかけてしまうので、あんまり良くないという印象があったんですけれども、今回それをしないとそもそも本当に一生捕まらないですからね。

1日1件とまではいかないですけど、週3件ぐらい折り返しを頂けますね。
10件ぐらい「折り返しでお願いします」って言ったら大体1件は来るくらいの形でいただけています。

いただけた場合は、トーク勝負になってくるんですけど、そこに持ち込むと結構得意なので。
取れるようになって、かつ全部案件化して、少なくともノンネームとかまではスムーズに行けそうかなというフェーズになっていますし、売買契約書の話とかも一応今段階でしてる会社さんもあります。

身に付くスキル

堀江

身に付いたスキルやこれから身に付けるべきスキルはありますか?

T.Sさん

まず一つ目が当然ではあるんですけども、会社法と株に関する知識の二点になってくるかなと思っています。

会社法に関しては、そもそもどういったスキームを取るべきなのか、「一般的にこういうケースはこう」という部分をとらえるのはやはり実務じゃないと身につけられない感覚値があるので、そこが大変かなと思っています。

肌感覚で身につけていかなければいけないっていうのが会社法だったり、株の勉強だったりというところと合わせてやはり難しいかなと。今そこをすごく勉強しなければいけないなと思っています。

ヤマトヒューマンキャピタルを利用して良かった点

堀江

ヤマトヒューマンキャピタルを利用して良かった点を教えて下さい。

T.Sさん

前のめりになって話を聞いていただいたり、次こうしましょうってご提案をくれたのは凄く良かったかなと思ってます。

例えば、他のエージェントさんだと初回ヒアリングをした後に各コンサルタントからばらばらとメールが送られてくるみたいなところもあったんですけど、そうではなくて「じゃあ次回ここまでにこういうこと準備して臨みましょう」とか「こういうところを前置いた方がいいですよ」とか、面接だったり、そもそも書類でどういう風にエントリーするかっていうところなど、サポートは非常に助かったなっていうのが第一印象でした。

今後のキャリアビジョン

堀江

今後のキャリアビジョンを教えてください。

T.Sさん

ここは面接の時から全然変わってなくて、一人のビジネスマンとして一流になりたいという思いがあります。

まずは金融、といっても広いんですけど、金融業界の入り口としてM&Aを選びました。M&Aは比較的ミクロな金融にはなるんですけれども、そこも一人前のコンサルタントとしてちゃんとできるようになりたいと思っています。

未経験からM&A業界に入りたい方へのメッセージ

堀江

未経験からM&A業界に入りたいという方は多いです。そのような方にアドバイスやメッセージをお願いいたします。

T.Sさん

どんなM&A会社さんかによって色が全然違うので一概には言えないところはあるんですけれども、個人的に思うのは、M&A業界に限らずしっかりしたキャリアビジョンを持っていないとしんどいかなと思います。

やはりソーシングの中から成約するのって大体5%とかなんですよね。
要はアポを獲得してからというよりも、アポ獲得後に例えばノンネームを作成してから大体2%とかだったりするので、その手前で行くともっと確率が低く、時間もかかります。

なので、自分の中でお金を稼ぎたいというのももちろんあっていいですし、しかるべきだと思うんですけれど、自分の中で成約以外のマイルストーンをしいて、こういうことを経験できたとか、こういう図面に近づいているというような成長実感を得るために、何を成長と自分でみなすのかをあらかじめ定めておいた方がいいかなと個人的には思います。

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