事業再生コンサルから事業会社投資担当への転職

プロフィール

I.Sさん(33)
事業再生コンサルティングファームから事業会社の投資担当に転職。
年収600万円→650万円に。
転職の目的は仕事内容の魅力。

担当コンサルタント

堀江 大介 |Daisuke Horie

野村證券、ITスタートアップ、コンサルティング業界専門の人材紹介会社を経て、ヤマトヒューマンキャピタル創業。これまで、同領域に200名以上の方を支援した実績をもつ。
事業承継問題の解決には投資資金に加え「経営人材」を輩出するエコシステムが必要であると考え、一般社団法人日本プロ経営者協会をPEファンドパートナーと共同で設立し、代表理事を務める。

目次

経歴と転職理由について

堀江

ご経歴を教えていただけますか?

I.Sさん

 2017年の4月に大手銀行の支店に法人営業として入行しました。
その後2020年の9月に事業再生コンサルティングファームに入社をしまして、2021年の6月に事業会社のCEO室の投資企画として入社しました。

現在はM&Aならびに、その他の経営企画系の業務も行っています。

堀江

前職の業務を簡単に教えていただけますか?

I.Sさん

基本的に中堅中小企業向けの事業再生アドバイザリーをやっていました。

内容としては、事業デューデリジェンス、財務デューデリジェンス並びに再生計画の経営策定支援、それに付随して銀行と顧客の関係者間の金融調整等の業務をしていました。

堀江

今回転職するきっかけと転職しようと思った理由を教えていただけますか?

I.Sさん

元々経営・経営者を昔からやりたいという軸がありました。
今まで金融コンサルと、あくまで第三者間の第三者の会社の支援をしてきたんですけれども、その後の実際の経営については、赤の他人ということでタッチできなかったというところが今まであり、やはりそれをやりたくなったのが一つ大きな理由です。
 
もう一つは、今まで関わってきた企業は、銀行も再生もそうですが、古いオールドエコノミーの会社が多かったというのがあり、これから将来長い目線で会社経営や事業を見ていく時に、伸びていく業界、メタバースとかエムスリーとか今ありますけど、そういった業態にも触れていける、耐性も付けていきたいという考えもあったので、現在の会社に転職をしました。

現在の状況について

堀江

今回転職するきっかけと転職しようと思った理由を教えていただけますか?

I.Sさん

今は基本的に企業のM&Aへの買いのMA業務をやっています。
一方でM&Aだけではなく、いろんな事業部があるので、その事業部の計画の作成であったり、事業部と経営者側の、考えの調整ですね。
すり合わせをするためにミーティング設定したり、資料を作ったりCOOが円滑に意思決定をできるように事業部との間に入って調整をしていくような業務を行っています。

仕事の面白い点について

堀江

今の仕事の面白みについて聞かせてください。

I.Sさん

本当にいろんな業界から玉石混交の情報で「うちを買ってください」とか「こういう会社ありますよ」っていう情報が入ってくるんです。

うちの部署は私が今全てそれを見てるんですけど、いろんな会社、外の人から凄いたくさん情報が入ってきます。

どの部署でどの部署が関連する、つまりシナジーを見るか実際私だけじゃ分からないので、事業部の人に聞いて「こういうところへもしかしたらシナジーが出せるかもしれない」という今までにないビジネスの広がりを肌で感じていけるところが、やっぱり面白味としてはあります。

堀江

それだけ案件が入ってくるのは何か秘訣があるんですか?

I.Sさん

何でもやっている会社で事業がとても多いので、結構M&Aを仲介する側からしてもやりやすいということですね。

コンテンツ企業なので、例えばカフェとかやっていないイメージがあると思いますが、例えばアニメカフェみたいなものであればコンテンツを絡ませることができるので、意外と提案してきたりするんですよね。

当社とのコンテンツを掛け合わせて、更にそういうちょっと尖ったカフェなどの事業展開を加速していきたいから、うちを買ってください、というような話があったりします。

仕事の大変な点について

堀江

今の仕事で大変なことはありますか?

I.Sさん

今までのようにホテルとか製造業とかっていうか目に見える事業ではなく、目に見えないところ、例えばインフルエンサービジネス、アニメとか、ビジネスモデルが全く違うものが乱立しているので、それをしっかりまずは学んで、その業界ごとに使うワードも全然違うので、会社を知る勉強コストがめちゃくちゃ高いというところに今一番苦労しています。

堀江

どういう風に勉強されているんですか?

I.Sさん

会社の中に会社の社内資料があって、例えば40以上の事業計画を各事業部が作成しており、それを見てビジネスモデルや、どう売り上げを伸ばしていくかを学んでいくというのが座学です。

もう一つが、実地でやるしかなくて会議などに参加するしかないですね。実際の会議に潜り込んで、事業部との絡みを無理やり増やして、直接話を聞いて慣れていく。

その二つですね。

ヤマトヒューマンキャピタルを利用して良かった点

堀江

ヤマトヒューマンキャピタルの転職支援サービスを利用して、よかった点について聞かせてください。

I.Sさん

具体的に言うと、時間を合わせてくれたのは本当にありがたくて。

また、業界についてすごく理解されていて、すごい情報量と質の高い情報を持っていたということですね。

あと二つとてもありがたかったなと思うのが、動き出しをしやすいようにしてくださったことですね。
忙しいというわけではなく、ソフトにお尻を叩いてもらったというのがまず一つ。

あともう一つ、面接終わって微妙な時にこういう風に感じてました、というようなフィードバックを向こうに伝えてもう一回やってみる、もう一回進める、という交渉もやってくれたので、そこにエージェントとしての付加価値があるんだなと思いましたね。
なかなか大手さんではできないし、担当者の方との信頼関係があるからこそできたのかなと思います。

すごく時間を転職者の目線で合わせていただいたというのと、前向きに取り組めるように後押しをしてくれたということ、受けさせて終わりではなく、受かるように先方との交渉を粘り強くやってくれたところが良かったですね。

今後のキャリアについて

堀江

今の会社を経験して今後どうなっていきたいかイメージはありますか?

I.Sさん

悩んではいるんですが、一旦今の会社に長くいようかなと思っています。
最低でも事業部長で一つの事業のPLを持ちたいですね。

それができないと会社に正直いる意味はあんまりないと思うんですよ。
今の会社で一経営者としての経験を積むというのが一つの目標で、そこまで行ったら別の会社のCOOとか、いわゆるCXO人材って呼ばれるようなトップマネジメント層の仕事、求人とかそういうことをやりたいです。

投資ファンドを目指す方へのメッセージ

堀江

最後になりますが、経営企画や投資ファンドを志している方にメッセージをお願いします。

I.Sさん

経営企画と言っても結局手を動かさないといけないな、動かす人ほどやっぱりうまく行くんだなと思っています。

上から落とすみたいなイメージがあると思いますが、それでは多分うちの会社だと人が動かなくて、自分が先頭に立って考えたことを実際に手と体を動かしてやっていかなくてはならない。

人間関係をしっかり作って、信頼されなければ人は動かないんですね。
経営企画に憧れる部分はあると思うんですが、実際には自分が主体性を持ってやっていく必要があるということは感じました。

一つの事業をこなすにも関係者が何人もいて、そこで上手く人を動かすようにしていくという全然違う難しさがあるなと思いましたね。

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