今回は、仕事内容の魅力と社会貢献のため銀行の融資担当からM&A仲介会社コンサルタントへと転職されたU.Aさんにお話を伺いました。
U.Aさん(32)
銀行の融資担当からM&A仲介会社のコンサルタントへと転職。
年収700万円→1,300万円に。
転職の目的は仕事内容の魅力と社会貢献。
堀江 大介 |Daisuke Horie
野村證券、ITスタートアップ、コンサルティング業界専門の人材紹介会社を経て、ヤマトヒューマンキャピタル創業。これまで、同領域に200名以上の方を支援した実績をもつ。
事業承継問題の解決には投資資金に加え「経営人材」を輩出するエコシステムが必要であると考え、一般社団法人日本プロ経営者協会をPEファンドパートナーと共同で設立し、代表理事を務める。
経歴と仕事内容について
これまでの経歴と現在の仕事内容について聞かせてください。
大学卒業後、メガバンクに入社し、約3年間、プロジェクトファイナンスを担当。4年目の6月に現在のM&A会社に転職し、買い手候補の選定やバリュエーション、条件交渉などを手掛けています。具体的には、銀行からの紹介のほか、社内で独自に作成したリストをもとに電話をかけたり、マッチング・プラットフォームを活用したりして買い手候補を探します。建設業および運送業を中心に、一月に30から40社程度と面談を行なっています。
転職理由
転職を決意された理由について聞かせてください。
メガバンク時代の先輩に、M&A仲介会社に転職した方がいらっしゃいました。その方と話をする機会があったのですが、M&Aの仕事はまさしく「三方よし」のビジネスだと。転つまり、誰にも損をさせず、当事者全員をハッピーにすることができる。付き合いで保険商品を買ってもらったり、お金を借りてもらったりすることもあった銀行の仕事と比べると、非常に魅力的だと思いました。また、メガバンクでプロジェクトファイナンスに携わるなかで、事業承継に困っているお客さまをたくさん見てきたというのも転職理由の一つです。何とかして、こうした方々のお役に立ちたいという思いがありました。
イメージとのギャップ
入社前後でイメージにギャップはありましたか。
自分の裁量で自由に動けることは入社前から知っていましたが、正直、想像を超えていました。入社から半年余しか経っていませんが、十数の案件を一人で担当させてもらっています。非常に濃密な経験を積ませてもらっていますね。
仕事のやりがいと大変な点
M&Aの仕事でやりがいを感じるのは、どのような点でしょうか?また、大変なことは何でしょうか。
買い手担当は、案件の進め方、スケジュールなどについて、全て自分で決めることができます。また、限度はありますが、譲渡価格についてもある程度引き上げたりすることもできる。このように案件をまるごとコントロールできることが、一番のやりがいだと思っています。
大変な点を強いてあげるとすれば、時間がいくらあっても足りないということでしょうかね。一つの案件に対して買い手候補が3、4社つきますから、一社一社に全力で対応していると時間が足りなくなってしまうんです。とはいえ、数をこなさないと売上が上がりませんから、深夜まで仕事をすることもありますよ。
求められる能力、資質
M&Aの業界で活躍するために、もっとも求められる能力、資質とは何でしょうか。
準備、根回しをしっかりして、とにかく速く動くことだと思います。多少フライング気味でも、案件が始まる前から、買い手の候補先に目星をつけておく。部長からゴーサインが出たら、すぐにマッチングに着手できるような体制を整えておく力が大切です。
ヤマトヒューマンキャピタルを利用して良かった点
ヤマトヒューマンキャピタルの転職支援サービスを利用してみて、よかった点について聞かせてください。
企業選びから面接対策に至るまで、ヤマトヒューマンキャピタルのエージェントには、一から十まで全て指導してもらいました。今の会社に入社できたのは、ヤマトヒューマンキャピタルのおかげと言っても過言ではないと思っています。
また、当社にはヤマトヒューマンキャピタルの転職支援サービスを活用して入社した社員がたくさんいましたので、“新人”として入社する感じがしなかった。最初から“共通の知人”と仕事をしているような雰囲気でしたので、スムーズに職場になじむことができました。これもM&Aやファンド、コンサル業界に特化した転職支援サービスを展開するヤマトヒューマンキャピタルならではのメリットだと思います。
キャリアプランについて
今後のキャリアプランについて聞かせてください。
今の会社では社内で片手取引しかできませんので、将来的には売り手と買い手の双方を手掛けることのできるM&A仲介会社に移りたいと思っています。欲を言えば、インセンティブのいい会社が理想的ですね。
M&A業界を目指す方へのメッセージ
最後になりますが、未来の同志に向けてメッセージをお願いします。
M&A業界に興味をお持ちなら、できるだけ早く転職活動を始めた方がいいと思います。先入観や固定観念に縛られることなく、物事を柔軟に考えることができて、何よりも体力のある若い頃に飛び込んだほうが、入社後の成長スピードは圧倒的に速いからです。動く、動かないは別にしても、情報収集だけでもすぐに始めていただきたいと思います。