事業会社財務経理部門から事業再生ファームへ転職

今回は、専門性・スキルアップのため事業会社の営業から事業再生ファームの事業再生コンサルタントへと転職されたK.Hさんにお話を伺いました。

プロフィール

K.Hさん(31)
事業会社の営業から事業再生ファームの事業再生コンサルタントに転職。
年収420万円→420万円に。
転職の目的は専門性・スキルアップ。

担当コンサルタント

樋口 一成|Kazunari Higuchi

野村證券にて、経営者・事業法人へのコンサルティング営業に従事。経営者とのコミュニケーションから、経営の悩みは資金面以上に人材面にあると感じたこと、また自分自身を含めキャリアに悩むビジネスパーソンが非常に増えていることを痛感したことがきっかけとなり、当社にジョイン。

目次

仕事内容について

樋口

現在の仕事内容を教えてください。

K.Hさん

事業再生の仕事をしています。財務を改善するメンバーと事業の改善をするメンバーがチームを組み、売上高が1億円から20億円前後の規模の会社様に経営改善のサポートをします。

今の私の仕事は財務が中心で、対象会社様の経理処理が適切にされているかを確認し、計画の発射台となるバランスシートをつくるのが主な仕事で、一番最初の部分である現状の分析を担っています。

その後の計画や実行支援は同じプロジェクトの別の者が担当し、財務のメンバーは初めの5~6週間で抜けるケースが多いです。

入社して4ヶ月ですが、4件の案件に携わりました。案件自体は都道府県の再生協議会か中小企業様のメインバンクである地方銀行様から弊社への打診があることが多いです。

経歴と転職理由

樋口

これまでのご経歴と、転職先になぜ再生業界を選んだのかを教えてください。

K.Hさん

前職は新卒でブライダルやホテルを運営している会社に入社しました。

最初の4年ほどはホテルの現場を経験し、その後本社の財務経理部に異動し、決算や財務税務、管理会計の経験を積みました。

その中で、自分の力を社内に向けて発揮することが多く、今後は今まで得た知識をフロント部分で発揮していきたいと思ったことが転職の動機です。

活きた経験

樋口

前職の経験が活きたポイントはありますか。

K.Hさん

バランスシートを分析するので、実際の経理の処理を理解していることは大きな強みであると思います。

他のメンバーは大手金融機関や会計ファーム出身の社員が多いので、中小企業の経理処理がどのように行われているかを肌感で持っているメンバーはかなり少ないです。それを実務として経験していたことは有利に働いていると感じます。

仕事のやりがいについて

樋口

今の仕事のやりがいはどういうところにありますか。

K.Hさん

自分自身の成長を実感できる点が一番大きいと感じます。

経験者が多いということもありますが、前職に比べて優秀なメンバーが周りに多いですし、会計の知識の面で言うと、上場会社の財務経理部門にいた前職よりも今の方が専門的に扱っている感覚があります。

また、対お客様という観点では、会社様の悩みに対して我々が実行支援していくので、計画をしっかり作り込み、案件が成就すれば非常に感謝していただける点にもやりがいを感じます。

事業会社の管理部門にいたので、お客様から直接感謝していただけることはほとんど無かったので、ここは大きく変わった部分です。

仕事の大変な点

樋口

逆に大変だと思う部分を教えてください。

K.Hさん

ハードワークですので、慣れるまで1年ほどは体力的にも精神的にも辛いこともあるかと思います。

ただ自分自身の落としどころや捉え方として、最初が大変なのは当然で、今頑張れば成長できますし、自分自身で出来ることも増えていくと思うので、それを期待して今は頑張るしかないと考えています。その辛い時期を堪えることができるかが人によっては大変だと思います。

身につく能力

樋口

今の仕事で身につく能力を教えてください。

K.Hさん

まず作業面で言うとエクセルやパワーポイントなどのパソコンの基礎能力がつきます。

また、抽象的になってしまうのですが、以前弊社に5年勤めてから事業会社へ転職し今は弊社の管理部門に戻ってきている先輩から、この会社で頑張ることができれば次のステージに行った時に必ずエースになれる、必ずどこででも通用するのでそれを頑張る糧にしてほしいと言われました。会社様や銀行様、協議会様の要職の方とセッションする仕事ですので、その分タフでなければいけませんが、交渉を含めて会社を改善方向に進めていく力が身に付くのかなと思います。

キャリアプランについて

樋口

今後のキャリアプランや目標を教えてください。

K.Hさん

忙しい日々を過ごしているのでなかなか難しいのですが、現職でプロマネと呼ばれている案件自体を取りまわす立場になりたいということが当面の目標です。

プロマネになることができなければ、それはまだただの作業者というか、実際この業務を経験したとは言えず、案件を取りまわすことができて初めて経験があると言えるのかなと考えています。

早い社員ですと2年でその職に就いている先輩もいるので、まずはそこを目指したいです。その先のキャリアプランとしては、またどこかのタイミングで転職したいというのは頭にありますが、そこは今お話ししたプロマネとして主体的に案件を取りまわして、そこから見えてくる世界があると思うので、どのような形であるのかはまだわかりませんが、軸足を移していきたいと思っています。

現職ですと関与できる期間が3ヶ月と限られているので、今後はさらに深く関与できるようなキャリアがあれば良いなと考えています。

事業再生業界を目指す方へのメッセージ

樋口

同じ業界を目指す方へのメッセージをお願いします。

K.Hさん

ご自身の覚悟があればやりがいのある業界だと思うので、やりたいことがあり、成長意欲もある方は是非挑戦していただければと思います。

逆にその覚悟が無いと、優秀な方でもギブアップする可能性があると思います。根性論ではありませんが、今活躍している人を見てみても皆優秀ではありますが、何よりもその気持ちの部分が強い方がそれに応じて活躍しています。

我こそはその覚悟ありという方は挑戦していただければなと思います。

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