今回は、年収アップのため専門商社の営業から上場M&A仲介会社のコンサルタントへと転職されたK.Iさんにお話を伺いました。
K.Iさん(30)
専門商社の営業から上場M&A仲介会社のコンサルタントに転職。
年収700万円→650万円に。
転職の目的は年収アップ。
仕事内容について
現在の仕事内容を教えてください。
M&Aのコンサルタントとしてソーシングからクロージングまでを一気通貫で担当しています。
具体的には、売りまたは買い案件のソーシング、交渉・提案の後に契約をして、売り買いそれぞれの相手先企業のマッチングをします。そして実際に案件の遂行や最終的な条件の交渉をして最終売買契約でクロージングとなります。
所属しているのは日系最大級の総合コンサルティングファームのM&A部門です。
経歴と転職理由
これまでのご経歴と、なぜM&A業界に転職されたのかを教えてください。
これまでは化学品の専門商社で7年半営業をしていました。 化学品の国内販売、輸出入をしていて、海外の駐在経験もあります。
しかし化学業界の人口が減っていて成長が鈍化しているのを感じ、劇的に成長するためにはM&Aという選択肢を取ることが最善なのではないかと思うようになりました。
しかしそう思ってもやり方が分からないので、まずはM&Aの業界に飛び込んで知識と経験をつけなければと考えました。そうすれば今後どの業界にいっても通用するのではないかと思って転職を決意しました。
仕事のやりがいについて
今の仕事にやりがいを感じるときはどんな時ですか?
特にやりがいを感じるのは良いマッチングが出来たときです。
まだ案件のクロージングまでは経験していませんが、数件は最終契約に近いところまでいっています。トップ面談(社長同士の面談)の際に「良い相手を連れてきてくれたね」と言ってもらえたときはとても嬉しかったですね。
もちろん案件が成立するということは両企業の実績やポテンシャルの部分が大きいですが、仲介を依頼された自分もしっかりクライアント企業の分析をして仮説を元に提案してきた結果なので、そこは素直に喜びとやりがいを感じます。
仕事の大変な点
逆に今の仕事の大変なところはありますか?
仕事がパターン化していないところでしょうか。良いところでもあると思っていますが。 事業会社だとある程度仕事の内容がパターン化していましたが、M&Aだと相手先の事業内容やバックグラウンドが違うので求められることが本当に様々です。
あとは面談や交渉にあたっての準備に時間がかかるというのはありますね。資料作成はかなり時間を使っています。
身につく能力
今の仕事でどんな能力が身につくと思いますか?
定量面では財務、M&A関連の税務や法務の知識が身につきます。もちろんM&Aのスキルもです。
定性面ではオーナーや経営陣の方と話す機会が多いので、その際の交渉の仕方や話し方が身につくかと思います。ここは事業会社とはかなり違う点ですね。
あとは資料作成のスキルもかなり身に付きます。資料の魅せ方や説明の仕方はかなり勉強になっています。
ヤマトヒューマンキャピタルを利用して良かった点
ヤマトヒューマンキャピタルを利用してよかった点を教えてください。
コンサルタントの方が非常に業界に詳しいところはとても信頼出来ました。
面接対策では業界用語や言い回しだけでなく私のアピールポイントをかなり深堀して教えてくださったおかげで、面接の通過率がとても上がりました。
ギャップについて
業界に入る前と、実際に入った後のギャップはありましたか?
あまりなかったです。ハードワークになるところも予想はしていましたし。 強いて言えば、慣れてくればそのハードワークも自分でコントロール出来るようになるという点でしょうか。
キャリアプランについて
今後のキャリアプランや仕事の目標を教えてください。
まず、短期的には案件をしっかりクロージングしたいです。
中期的にはなるべく多くの案件を担当して、M&A経験に幅を持たせたいと思っています。これが2~3年の間で出来たら良いですね。
その後はクロスボーダー(海外M&A)にチャレンジしたいです。弊社に専門部署があるのでそこに異動できるように実績を積みたいです。
さらには先のことなので明確ではないですが、M&A経験が十分身に付いたと思えば事業会社の経営企画室(M&A部門)に行って企業の成長促進にも役立ってみたいとも考えています。
M&A業界を目指す方へのメッセージ
M&A仲介業界を目指す方へのメッセージをお願いします。
この業界の仕事は経営に近い仕事をするので学びがとても多いです。 自分も事業会社にいたので、事業会社にはない経験を沢山詰めると日々感じています。 社内にも勉強意識の高い人が多いのでとても刺激になります。
固い人が多いイメージを持っていましたが営業力の強い人もいるし、学術的な学びを得る機会も多く、バランスよく自分のスキルを伸ばせる環境ではないかなと思います。
自身の成長を望むならチャレンジした方が良いと思います。