【2024年更新】コンサル業界の仕事内容とは(現状・分類・選考内容・キャリアパス・スキルなど)

このページでは、コンサル業界の仕事内容に関して解説します。キャリアの実情、転職ノウハウ・事例、具体的な求人情報について記載しますので、今後のキャリア形成の参考にして下さい。

今回の記事はコンサル業界への転職を考えている方が将来のキャリアを考える上で役に立つ記事を作成することを意識しました。ただし、弊社ヤマトヒューマンキャピタルは転職エージェント会社ですので、業界や個別企業のマイナス面はこのような場では申し上げられません。

より突っ込んだ業界の実情や転職ノウハウ、事例をお知りになりたい方はこちらより無料キャリア相談にお申し込みください。

この記事でわかること
  • コンサル業界とはどのような業界か
  • コンサル業界の分類
  • コンサル業界の採用市場の傾向
  • コンサル業界の採用要件
目次

監修者

堀江大介

株式会社ヤマトヒューマンキャピタル 代表取締役
一般社団法人日本プロ経営者協会 代表理事

堀江 大介 | Daisuke Horie

野村證券、ITスタートアップ、コンサルティング業界専門の人材紹介会社を経て、ヤマトヒューマンキャピタル創業。
これまで、同領域に200名以上の方を支援した実績をもつ。
事業承継問題の解決には投資資金に加え「経営人材」を輩出するエコシステムが必要であると考え、一般社団法人日本プロ経営者協会をPEファンドパートナーと共同で設立し、代表理事を務める。

【書籍】
ポストコロナのキャリア戦略 経営×ファイナンスロギカ書房

【保有資格】
証券外務員一種
FP(ファイナンシャルプランナー)2級

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コンサルタントとは?

クライアントが持つ経営課題に対して、戦略を立案、提言、更には実行支援することによって企業の成長を支援することが主なミッションです。

コンサルタントの多くはコンサルティングファームに所属しており、コンサルティングファームは戦略、業務・IT、人事、事業再生、シンクタンクと様々な領域に専門性を持ってクライアントを支援しています。

以下の記事ではコンサルタント業界への転職について詳しく解説しておりますので、併せてご覧ください。

ソリューション営業とコンサルティングの違いは?

「consultant」を和訳すると「専門的な知識や技術を持ち、他者にアドバイスや指導を行う人物を指す」と出てきます。つまりコンサルタントは具体的な製品・サービスを売るのではなく、クライアントの課題を見つけ、あらゆる手段を用いて解決すること自体が商品です。

ソリューション営業もクライアントの課題を見つけ解決することがミッションですが、あくまでも自社の製品やサービスで解決するということが前提にあります。

似ている部分も多いですが、解決方法に幅があることがコンサルティングの魅力ではないでしょうか。

コンサルタントの仕事とは?

上述の通り、コンサルタントの仕事内容は具体的な製品・サービスではなく、クライアントの課題を見つけ、あらゆる手段を用いて解決することです。

しかし、どれだけ優秀なコンサルタントであっても、様々な業界の様々な要素(戦略、業務・IT、人事、事業再生,,,)に精通することは限りなく難しい。そのため、コンサルティングファームは得意領域を狙い定め、その得意領域でサービス提供をしているケースがほとんどです。

どのような領域があるのか? その分類を以下にて解説します。

コンサルティングファームの分類と主な業務

戦略系コンサルティングファーム

戦略領域では、クライアントの根幹を担う経営戦略や事業戦略の立案を手掛けます。課題すら顕在化していないことも多く、「我々がどのような方向性に向かうべきか、方向性を示してほしい」というような抽象度の高い依頼が来ることもあるほどです。

更には、カウンターパートはCEOをはじめとした経営層であることが多く、クライアントも業界を代表するトップクラスの企業ばかり。そういった方々に対して戦略を示すという非常に難易度の高い領域です。

業務・IT系コンサルティングファーム

クライアントの業務領域における課題を解決することがこの領域のコンサルティングファームです。その業務内容からITとの関係性が非常に深くなってきているため、業務・ITと一括りにしています。

扱うテーマは業務フローの改善、オペレーションの改善、コスト削減、システムの導入等様々です。業務内容に深く入り込む必要があるケースも多く、現場に常駐して作業することも間々発生します。

財務系(FAS)コンサルティングファーム

財務系(=FAS)領域では、企業の買収や売却などM&Aに関わる業務に対してコンサルティングを行います。FASとはファイナンシャル・アドバイザリー・サービス(Financial Advisory Services)の略で、企業の「カネ」に関する課題を解決するプロフェッショナル集団です。

この領域は高度な専門知識が求められるため、公認会計士が多いことも1つの特徴と言えるでしょう。M&Aは近年クロスボーダー案件も増えているため、英語の重要性も上がってきています。

人事系コンサルティングファーム

人事系領域では、組織戦略、人事制度の設計、研修や教育体制の設計や実施など、企業の「ヒト」に関する課題を解決し、時には実行支援まで行うことが特徴です。フェーズの変化に合わせて組織を再編したい、優秀な人材を確保できるような環境を整えたい、従業員エンゲージメントを高めたい等、人に関連する課題を専門的に扱っています。その仕事柄、カウンターパートはCEO/CHRO~人事部長であることが多いです。

再生系コンサルティングファーム

名前の通り、事業の再生に携わるのがメインミッションです。経営に苦しむ企業の救済を行うため大きなやりがいがある一方、タフなミッションも多いことが特徴です。企業内部まで入り込み、金融債権者やステークホルダーの間に入り再生を進めたり、その企業の中での裁量を持ってハンズオンで業務改善や経営改革を進めるケースもあります。

シンクタンク系コンサルティングファーム

証券会社か銀行が母体となっているケースが多く、社会問題や政治問題について研究し提言したり、経済調査をすることが主体となるファームです。

一方で、最近は経営戦略の立案、業務改善、ITコンサルティング等幅広いサービス展開を進めています。

総合系コンサルティングファーム

その名の通り、上記の各領域に対して「総合的に」取り組むファームです。上流の戦略立案フェーズから、業務改善、組織人事、システム導入、等幅広いサービスを幅広い業界に提供しています。

そのため非常に規模の大きなファームが多く、よく耳にするであろう「BIG4」は総合系コンサルティングファームに位置します。

コンサルタントの仕事の進め方とは?

コンサルタントの仕事はどのような流れで進んでいくのか?仕事の進め方を見ていきましょう。

①まず、コンサルプロジェクトはこちらからの営業や企業からの直接依頼によってスタートします。その際にはコンペを開催することもあり、競合他社とのプレゼンによって受注可否が決まります。

②正式に依頼を受けた後にメンバーをアサインしチームを組成します。「今回のクライアントである自動車業界に精通しているコンサルタント」「今回の課題である業務効率化に精通しているコンサルタント」とプロジェクトに応じて必要なメンバーを集めるため、自身のスキルを磨き続けていなければアサインが無いという状況にもなり得ます。

③クライアントのキーパーソン、取引先のようなステークホルダー、専門家へのインタビューから情報をインプットし、課題解決のための仮説を立てます。

④仮説検証を行いながら最終的な解決プランを決定し、資料に落とし込んだ後にクライアントへプレゼン。

というのがコンサルタントの仕事の進め方です。

コンサルタントの仕事の魅力は?

コンサルタントにおける仕事の魅力は人それぞれかと思いますが、よく言われるのは以下のような内容です。

・若くして企業の経営課題に関わることができる
・世の中に大きなインパクトを残せる
・様々なバックグラウンドを持つ人と一緒に働くことができる
・ビジネスマンとして高いレベルの基礎スキルを身に着けられる
・年収帯が高く、20代で1000万円を超える年収を得ることができる

といったことにやりがいを感じる方が多いです。

コンサルティング業界の動向は?

コンサル業界は直近大きく成長しています。これは市場規模を見ても明らかです。

・2017年:9,644億円
・2018年:11,153億円
・2019年:12,917億円
・2020年:12,672億円
・2021年:15,761億円

昨今世の中には多くの変化が渦巻いています。

コロナによる経済環境の変化、DX化の高まり、グローバリゼーションの加速、等挙げればきりがないほどです。このような変化に適応するために必要となるのがコンサルティングファームです。

そのため、この成長はしばらく続くとみられています。

ただ、コンサルティング業界の中で注目分野は日々変わってきています。近年は特に海外展開支援、ビッグデータ、クラウド、AI支援など解を出せる人がまだ少ない領域は非常に注目されています。

コンサルタントの年収は?

各ファーム毎に異なりますが、おおよそは以下のようなイメージです。

1つの目途として参考にされてください。

役職年齢コンサル経験ベース年収業績賞与
アナリスト22~28歳0~3年500万~800万円固定給の20%
コンサルタント25~35歳0~6年900万~1300万円固定給の20%
マネージャー28~40歳2~10年1100万~2000万円固定給の30%
プリンシパル32~45歳5~15年1700万円~2500万円固定給の30%
パートナー35歳以上7年以上2500万円~業績次第

コンサルタントに向いている人は?

今までコンサルタントがどのような業界なのか、どのような仕事をしているか、等内情を見てきました。しかしそもそも、どんな人がコンサルタントに向いているのでしょう?

必ず大事になる要素5選をお伝えします。

 1. ロジカルシンキング

コンサルタントの仕事は、答えのない課題に答えを示すことです。その道筋を作るためには多くの仮説検証を繰り返し、論理的にプロセスを見て、誰が見ても納得できる答えを示す必要があります。

ロジカルシンキングはコンサルタントにとって無くてはならない能力です。

 2. コミュニケーション能力

論理的に仮説検証を繰り返す必要があるコンサルティングファームですが、その元となる情報は現場の方が持っていることは少なくありません。クライアントと綿密なコミュニケーションを取り、重要な情報を聞き出せるかどうかはコンサルタントとして非常に重要な能力です。また、コンサルタントは基本的にチームでプロジェクトを動かすため、チームとコミュニケーションを取りながら進められる人でないと成果を残すことは難しいです。

 3. 体力・精神力

コンサルタントは華やかな仕事とイメージする方も多いですが、それはあくまでも一部分。その仕事の多くは課題解決のための調査・分析、チーム内での地道なディスカッション、資料作成という泥臭い部分です。

クライアントの状況によっては超短期間で資料を作る必要がありますから、夜遅くまで働くことも珍しくありません。

また、常に頭をフル回転させて働くために、体力だけでなく精神力も重要です。

4. 知的好奇心

コンサルタントは自分が経験したことが無い業界、仕事における課題を解決することが日常です。プロジェクトを受けた業界に初めて接するのであれば、当然ながら事前知識として業界の勉強をする必要があります。そういった新しい知識を常に得続けることが必要な業界であるため、知的好奇心は必須と言えるでしょう。

また、仮説検証を繰り返し、物事に対してなぜ?なぜ?と深堀をし続ける必要があるため、知的好奇心がある方の方がコンサルタントには向いています。

5. 英語力

これは必須ではありませんが、今コンサルタントを志している方は持っていた方が好ましいと言えます。海外支援のプロジェクトが増えているため、英語が話せた方圧倒的にチャンスが増えます。

また、コンサルティングファームはグローバル展開しているケースが多く、プロジェクトによっては海外ですでに取り組んだ前例があるということも間々起こります。その時に英語を話せた方がより深くインタビューすることができますね。そういった意味から英語は話せていた方が好ましいと言えるでしょう。

選考内容について

選考で何を問われる?

選考で問われる事に関しては、事業会社の選考と大枠は変わりません。基本的には自分の志向・キャリアの一貫性が見られます。本当にこの人はコンサルタント会社で働きたいのか?という部分を見られますので、上手く回答出来るようにしましょう。

コンサルタント会社特有のモノとしては、既述の通り、ポテンシャルがどれだけ高いか、という部分が見られます。ポテンシャルは、地頭の良さだけではなく、未経験のことに対して泥臭くキャッチアップするやる気や工夫がみられるか、という部分も含みます。

その為、コンサルタント会社に入社したい場合は、どのように未経験部分をキャッチアップするか、という事もイメージしておきましょう。

その他、特殊な選考としては、ケース面接があげられます。具体的な事例をもとに、自分の考えを述べる形です。これも対策すれば可能ですので、ケース面接が出題される会社では、書籍などで対策をしておきましょう。

よくある志望動機

コンサルタント業界に入りたい方の志向としては、企業・経営者の役に立ちたいという部分が根幹にある方です。事業会社であれば商材を介した価値の提供となりますが、コンサルタントの場合は直接企業・経営者に対してアドバイスをする立場となりますので、より役に立っている感覚を得られます。その為、アドバイザーとして企業の重要な意思決定に関与したいといった理由を上げる方が多いです。

ケース面接とは何ですか?

ケース面接とは、具体的な事例をもとに自分なりの考え方を述べて、面接官とディスカッションする選考方法を指します。フェルミ推定と呼ばれる計算(市場価値算定や、概算の数量(日本のカフェの数など))や、コンサルタント事例から自分であればどのようなアプローチをするか、といった問題となります。

いずれにしても明確な回答例は無く、ロジックに納得感があるかどうかを見られます。その為、普段から何故こうなるのか?といった理由を考える姿勢を持つことが重要であると言えます。

面接対策として、今すぐにでもできることは?

コンサル業界の選考に限らず、自己分析が一番重要となります。そのため、これまでのキャリアを棚卸してして、納得感のあるキャリア設計が出来ているかを検討してみましょう。

それ以外であれば業界理解が重要となります。コンサル会社はどのように業務を遂行しているのか、という部分を理解すれば面接対策として大きく役に立ちます

コンサルの求人

外資戦略系コンサルティングファーム

日本で長い歴史を持つ外資系戦略ファーム

報酬:700~1500万円

ポジション:アナリスト~シニアコンサルタント

業務内容

コンサルティングスタッフとして、世の中を代表する大手クライアントに対して経営課題解決のためのPJに従事

再生系コンサルティングファーム

経営者の視点から企業価値を高める再生ファーム

報酬:500~1100万円

ポジション:コンサルタント~シニアコンサルタント

業務内容

ターンアラウンド(経営参画・事業再生)、再生計画の策定補助・助言、経営体制の構築等、再生支援業務全般を担当する。

財務系コンサルティングファーム

日本を代表する財務系コンサルティングファーム

報酬:600~1100万円

ポジション:コンサルタント~シニアコンサルタント

業務内容

FA業務(TOB、株式交換等)、バリュエーション業務、DD、モデリング、組織再編等M&Aに関するコンサルティングサービスを総合的に提供

戦略系コンサルティングファーム

IPO予定・新興系コンサルティングファーム

報酬:700~1300万円

ポジション:アソシエイト~シニアアソシエイト

業務内容

「海外事業のビジネスモデル検討」「AIを活用した事業戦略検討支援」等戦略、DX領域におけるコンサルティング

弊社のキャリア支援のポイント
松本

転職相談頂いた方にはメディア記事では書けない下記情報をお伝えします!

  1. 志望業界の非公開&未経験OKの求人をご紹介
  2. 志望業界転職後のキャリアの選択肢を解説
  3. 志望業界のマイナス点、個別企業ごとの優劣をご説明
  4. 志望企業へ社長や幹部経由の特別ルートでの応募も可能
  5. 内定を取り切るマンツーマン面接対策を実施

☆志望業界に直接転職できない方も、1社挟んで業界にたどり着ける最短ルートを伝授

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執筆者

執筆者

松本 健太 | Kenta Matsumoto

大学卒業後、国内最大手のスカウトヘッドハンティングの会社に入社。新規事業立ち上げや海外進出の責任者、経営者の右腕ポジションなど、人材支援からクライアントの成長を牽引する。
その後、自らも事業運営に関わりたいと感じグロース市場のブライダル企業へ新規事業の責任者として転職。3年で事業立ち上げから年商10億円超事業にまで拡大させる。
自身の事業運営の経験と人材領域の経験から、深みのあるキャリアコンサルティングを行う。

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