野村證券投資銀行(IBD)からM&A仲介業界に転職、ファイナンス能力と中小企業ネットワークを活かし起業

プロフィール

A.Iさん(33)
投資銀行のガバレッジからM&A仲介会社のコンサルタントへ転職。
転職の目的は専門性/スキルアップ。

担当コンサルタント

堀江 大介 |Daisuke Horie

野村證券、ITスタートアップ、コンサルティング業界専門の人材紹介会社を経て、ヤマトヒューマンキャピタル創業。これまで、同領域に200名以上の方を支援した実績をもつ。
事業承継問題の解決には投資資金に加え「経営人材」を輩出するエコシステムが必要であると考え、一般社団法人日本プロ経営者協会をPEファンドパートナーと共同で設立し、代表理事を務める。

目次

経歴について

堀江

これまでのご経歴を教えてください。

A.Iさん

大手保険会社の財務からキャリアをスタートしたのですが、アメリカの保険会社を買収する際に初めてM&Aに関わりました。

1件のM&Aで大きなインパクトと大きな資金移動があり、アメリカでは通用しなかった企業を日本で受け継ぐことでシナジー効果が生まれ大きく成長するケースを目の当たりにし、M&Aの影響と意義の大きさに衝撃を受けました。

その後は大手投資銀行に転職し、主に資金調達に関わる中でM&Aを取り扱うこともありました。

しかし、これは大手の良い点でもありますが、各仕事にスペシャリストがいるためにM&Aに関しての知識は薄いままであることに危機意識を感じ、M&A仲介企業に転職しました。

このM&A仲介企業ではM&Aについての専門的な知識が付いたと感じますし、それは今の財産になっていると感じます。

また、ベンチャー企業に転職した事で、数字の面だけではない中小ビジネスの構造を学ぶこともできました。

仕事内容について

堀江

現在経営している中小~マザーズ(現東証スタンダード市場)上場規模専門の投資銀行ビジネスについて教えてください。

A.Iさん

簡潔に言うとブティック系投資銀行です。中小~マザーズ急成長企業のTOBや買収防衛、資金調達、そしてIPOコンサルティングとして、投資銀行ならではの成長モデルを描いて、我々の手で売り上げを増やしIPOの基準をクリアさせる事業もしています。

また、数年前にM&Aの大きな波があり、現在ではいわゆる良い案件ではなくなってしまった調剤薬局など、売れずに悩まれている企業様に対して、手数料やプロセスなど様々な工夫をして成約させるなど、仲介だけでは手が届かない部分も手掛けているため、ブティック系投資銀行と名乗っています。

M&A業界の趨勢

堀江

M&A業界の趨勢は?
どのようなビジネスチャンスがあるとお考えですか。

A.Iさん

日本の99%は中小企業ですので、少子高齢化に伴う事業承継のためのM&Aは今後も一定数あると思いますが、利益が大きい案件は落ち着いてしまっていると考えています。

事業承継型のM&Aよりも、スタートアップのM&Aや再生や調達が絡むややこしい案件が増えることにより、M&A業者が選別されると思います。

我々M&Aアドバイザーが常に新たな産業に属する企業が適正な価格で売却できるようにトレンドを追い、目を肥やしていく必要があります。例えば最近ではSDGsへの注目で高品質な商品が注目され、一次産業の盛り上がりをひしひしと感じます。

ただ単純に切って貼ってだけのM&Aをしているだけではなく、事業の可能性を見出し、御社のビジネスはすごい可能性がある!と気付かせてあげることが必要であり、常に新たなマーケットや産業に注目し、どんどん生まれる新しい市場に挑戦することが我々バンカー側にも求められています。

M&A業界の魅力

堀江

M&Aという仕事の魅力を教えてください。

A.Iさん

この仕事の魅力は人の人生をより良くすることができる点だと考えています。

オーナー様の人生を背負うと言うとおこがましいですが、M&Aとは仕事人生においての集大成であることが多く、結婚や出産と同じように大切なイベントであると考えています。

そのような人生の節目のお手伝いができることに大きなやりがいを感じます。

今後のキャリアについて

堀江

M&A後のキャリアにはどのような可能性があると思われますか?

A.Iさん

M&A業界で働くことの強みは多種多彩な業界にアクセスできる点です。

他社や他業種にはない知見やノウハウを持ち転職できることから、CFOやCXOなど経営参謀や経営者になることが一つの理想の姿であると考えています。

企業からすると、同業他社でこういったケースがあるのでやってみませんかという提言ができる人材は貴重です。

高いアクセス力や多様な情報などキャリアの中で培ったアセットを活かし、より多彩な事業に関わり企業や社会の発展に寄与していくべきだと感じます。

ヤマトヒューマンキャピタルを選んだ理由

堀江

弊社を転職エージェントに選んで頂いた理由はなんですか。

A.Iさん

自分と同じ証券会社出身の方が担当頂いた点、業界の良い点も辛い点も理解して提言していただいた点が大きかったです。

実は相談した当初、投資銀行に戻るか外資系企業に行くか悩んでおり、M&A業界の志望度はあまり高くありませんでしたが、私のキャリアを理解した上で多くの選択肢を与えていただきました。

営業的に言うと潜在的なニーズを掘り起こし、こちらの想定外のマッチングをしてくれたところが他社のエージェントよりも優れていました。

未経験からM&A業界を目指す方へのメッセージ

堀江

最後に未経験者からM&A業界で活躍するためのポイントを教えて下さい。

A.Iさん

この仕事は商品を扱うわけでも生み出すわけでもないため、人の話を聞いて掘り出すことや、相手の企業のことを考えて調べ上げること、つまりヒアリング力が重要です。

このヒアリング能力は業界未経験だからと言って大きく劣後する能力ではありませんし、未経験でも相手を思って仕事をすることができれば大成する仕事ですので、少しでも興味があればヤマトヒューマンキャピタルに相談してみたらいかがでしょうか。

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