メガバンクから老舗M&A企業へ転職

プロフィール

T.Eさん(25)
メガバンクの営業からM&A仲介会社のコンサルタントに転職。
450万円→400万円+インセンティブに。
転職の目的は専門性/スキルアップ。

担当コンサルタント

樋口 一成|Kazunari Higuchi

野村證券にて、経営者・事業法人へのコンサルティング営業に従事。経営者とのコミュニケーションから、経営の悩みは資金面以上に人材面にあると感じたこと、また自分自身を含めキャリアに悩むビジネスパーソンが非常に増えていることを痛感したことがきっかけとなり、当社にジョイン。

目次

仕事内容について

樋口

現在の仕事内容を教えてください。

T.Eさん

現在はM&Aの案件創出から最後のエグゼキューション、実践・実行する場面まで一連で手がけるというような仕事をしています。

私は営業サイドの人間として営業色が強い仕事ではあるので、どちらかというと案件を開発するということで、売りたい会社を探してくることをメインに仕事をしております。

樋口

売りたい会社はどういった方法で探していらっしゃるんですか?

T.Eさん

基本的には手紙とDMを送付、テレアポです。
電話で案件を創出してくるんですけども、中にはインバウンドでホームページに問い合わせをいただいた先に担当者として行って、そこから案件につなげることも一部あります。

樋口

特定の業界や地域に営業されているんですか?

T.Eさん

メインでは建設業界の営業をやっているんですけども、特段これと決めなくてもよいので、まずは自分の興味があって、やってみたい業界でチャレンジして、その中で担当していく感じです。

得意な業界がある程度できてきたら、そこを専門にしていくようになっています。

樋口

どれくらいの売上規模の企業が多いんでしょうか?

T.Eさん

私がこの間契約を結ぶことができたのは、売上感でいうと100億円ちょっとの、マーケットだと大型の案件です。
また、当然5億円から10億円程度の売り上げ規模が小さい企業に対して営業をかけることもあります。

ただ、今は業界全体として案件の規模っていうのは、どんどん銀行とか大きいところも5億10億の小さい案件にも顔を出してくるようになっているので、もう金額問わず営業しています。

樋口

大型案件を御社に任せていただけようになったのは、どんなポイントがあったんでしょうか?

T.Eさん

歴史が一番あるというのは、かなり大きな点としてあると思いますね。

それ以外にも、我々みたいに案件を創出する営業部隊である「カバレッジチーム」と、「アドバイザリーチーム」という専門的な税務・会計の知識を持ったチームを会社内に抱えているというところは一つ大きな強みだと思います。

何よりも、最近はとにかく単なるマッチングをしたくてどんどんつなげればいいみたいなM&A業者も多い中で、今の会社はどちらかというと、しっかりとシナジーを持った戦略的な部分を考慮してアドバイザリーのチームを使いつつ、本当に長期で専門的なアドバイスができるというところがすごく評価されています。

ここは、大手の会社にも劣らない、むしろ勝る部分です。

樋口

チーム編成の部分では、カバレッジのチームとアドバイザリーが分かれているそうですが、一つの案件を進める上ではどういうかかわり方になっているんですか?

T.Eさん

当然カバレッジ部門が案件を創出するんですが、ある程度創出して「売ります」という意向が見えてきた段階で、アドバイザリーチームを案件につけて、より専門的な観点で社長と対談・面談をしてしっかり事業計画をして、建て直した上で買い手に打診をしていくという感じです。

それを最初から最後まで我々は調整役みたいな形で前に立って営業の部分をやりますし、アドバイザリーの方々は専門なので、特に営業はあまり重きを置かずに、うまくやっています。

経歴と転職理由

樋口

これまでの経歴となぜM&A業界に転職しようと思ったか教えてください。

T.Eさん

前職はメガバンクで個人の営業をしておりました。
元々、新卒の時銀行を志望した理由としては、事業承継課題に取り組みたいという理由がありました。

これは、私の祖父母が新潟の地元で経営者をしていたんですけども、なかなか事業承継でうまく次の世代に承継することができず、泣く泣く廃業したという背景があったんです。

特に地元の新潟県の三条市っていうところは中小企業が多く、技術を持っている会社がいっぱいあると思うんですけども、そういう会社が本当に事業承継問題一つのためになくなってしまったり、経営が苦しくなる、ということが往々にしてあると何となく昔から気付いていたし、問題意識としてありました。

これからの日本の経済を維持していくためには、そこに取り組む必要があるよな、ということを考えて、自分が携われたらいいなという風な思いでメガバンクに入ったんですが、銀行でそう簡単に事業承継の部門に行けたりするわけでもなくて、10年20年と活躍した人だけが行けたりだとか、そもそも扱う案件もものすごく大きい規模になって、どちらかというとちっちゃい町工場のみたいなものは取り組めないということが、一年二年働いた中で見えてきたんですね。

そういう中で、実際にM&A仲介の会社に行けば、本当に若いうちから小さな企業の事業承継案件に携わることができますし、まさに「自分で仕事をつくっていく」じゃないですけども、銀行のように元々の色んなお客さんとのつながりがある中でやっていくのではなくて、自分で関係を取りにいくことができるということにすごく魅力を感じて転職をしようと思いました。

仕事のやりがいについて

樋口

今の仕事での「やりがいだな」と思うポイントを教えてください。

T.Eさん

銀行の時の営業は、正直一人に選ばれる必要はなかったんですが、M&Aの業界では、一社の担当者一人として任せてもらうということが必要になって、それも経営者の方にとっては本当に我が子、もしかしたらそれ以上に大事な「会社」という存在を私に預けてもらえる。

人生を狂わせる可能性もあるような仕事を任せてもらえるっていうのは凄くやりがいですし、その分責任もある仕事だなと思っています。

大変なことについて

樋口

逆に、今の仕事で大変なことはありますか?

T.Eさん

やっぱり仲介の仕事が主になるので、売り主と買い主両方の立場に立って、お互い当然、買う方はより良い条件で買いたいです、売る方もより高くいい条件で売りたいっていう希望がある中で、お互いの妥協点を見つけながら、ワンクッションになって対応していかなきゃいけないというのはすごく大変ですし、色々な力が要るなと思います。

身につく能力

樋口

今のお仕事でどういった能力が身につくのか教えてください。

T.Eさん

社会にある会社に通用するレベルの力がほとんどつくんじゃないかなというくらい、レベルの高い仕事を先輩達はされているな、と思います。

例えば、売り主と買い主の中に立って仲介をする場合には、人間と人間を繋ぐので、色々なコミュニケーション能力も試されますし、自分でその仕事を作るという段階においては、人の為にどれだけ働けるかみたいなところもあるので、仕事に対して熱意を持って取り組む姿勢も身につくと思いますね。

あとは、圧倒的に金融の知識など、会社や業界への深い知識と財務の知識がつくかなと思います。

活きた経験

樋口

前職の経験で活きているポイントを教えてください。

T.Eさん

対人能力的な部分でいうと、当然前職も営業だったのである程度仕事にも活きています。

また、前職では今よりもノルマ・目標みたいなものがあったので、どう達成するかを考える力、その為にはどれぐらいの行動をして、どういうことをしていくかを、自分の頭の中で考えて、仕事をする力は非常に活きています。

ヤマトヒューマンキャピタルを利用して良かった点

樋口

ヤマトヒューマンキャピタルを利用してよかった点を教えてください。

T.Eさん

他社さんと比べて、私も気付いていなかったようなところまで考えを汲み取っていただいて、会社をご紹介いただけたと思います。

やはり、なかなか自分で知ってる、次に何ができるか、ということはすごく限りがありましたし、自分のやりたいことを完全に気付けていない状態でもあったので、私のやりたい方向性だとか、今考えていることを汲み取っていただいて、知らない分野も含めて会社を紹介いただいたというのはすごく良かったなと思います。

キャリアプランについて

樋口

今後のキャリアプランや目標を教えてください。

T.Eさん

まず、現時点では、M&A業界、仲介の業界において「この業界といえばこの人」って言われるくらいの実力、実績を出したいなと思っています。

実際、今教えてくださっている三年目四年目くらいの先輩で、入ってわずか三年なのに、担当している業界の中では多分知らない人はいないんじゃないかというぐらいの実績を挙げられている方がいて。

M&Aの世界って多分、一個大きいディールだとか有名なディールをやれば有名になれる分野ではあると思うので、しっかりとそういう案件に携わって、周りからの期待を裏切らずにディールを成功させることで、M&A業界で実力をつけて実績を残したいというのが一つあります。

その上で、今まで見えてなかった部分も業界に入って見えてくる部分があって、今まで事業承継っていうことだけに焦点が当たっていましたけれども、業界の再編だとか、もっと大きな会社の上場企業の案件だとかそういうのもすごい面白いというところに気づいたり。
何千億円というディールをやっている人達の仕事の面白さみたいなものがなんとなく見えてくる部分もあるので、将来的にはもしかしたらそういうところにステップアップしていく時期が来るかもしれないですね。

樋口

M&Aの現場に来られて、やっぱりM&Aへのニーズはその大小を問わず強いなと感じられますか?

T.Eさん

潜在的にはM&Aのニーズはあると思います。
ただ、そもそも業者が仲介会社だけでも2800社ある中で、もう当たりつくされているような状況にはなっていて、競争は高まっている。

案件を発掘ということ自体は難しくなってきているのかな、と先輩たちの話を聞いて思います。

M&A業界を目指す方へのメッセージ

樋口

M&A業界を目指す方にメッセージをお願いします。

T.Eさん

一見すごく華やかな業界に見えるというか、年収もトップが並んでいる業界なんですけども、実際は非常に泥臭い仕事かなと思います。

ただ、その分他の業界では絶対に身につかないことも身につきますし、絶対に経験できない経験、絶対に出会えない人との出会いという形で、この仕事を通してのみ出会えることも非常に多くあるのかなと思っています。

最高に辛い時もありますけど、面白い。
私自身もわくわくして毎日お仕事をしていますので、ぜひそういう仕事がしたい方はチャレンジして欲しいなと思います。

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