外資系製薬会社MRからスタートアップM&A仲介企業へ転職

今回は、専門性・スキルアップのためMR営業からM&A仲介会社のコンサルタントへと転職されたH.Sさんにお話を伺いました。

プロフィール

H.Sさん(24)
MR営業からM&A仲介会社のコンサルタントに転職。
年収650万円→420万円+インセンティブに。
転職の目的は専門性・スキルアップ。

担当コンサルタント

樋口 一成|Kazunari Higuchi

野村證券にて、経営者・事業法人へのコンサルティング営業に従事。経営者とのコミュニケーションから、経営の悩みは資金面以上に人材面にあると感じたこと、また自分自身を含めキャリアに悩むビジネスパーソンが非常に増えていることを痛感したことがきっかけとなり、当社にジョイン。

目次

仕事内容について

樋口

現在の仕事内容を教えてください。

H.Sさん

簡潔に申し上げると、会社を売りたいオーナー様と会社を買いたいオーナー様をマッチングしてそこで仲介事業を行います。

具体的な業務内容は、まず会社譲渡ニーズのあるオーナー様を探し、その後会社譲受ニーズのあるオーナー様とのマッチングを行います。こちらに関しては両方ともインバウンドでの問い合わせ、あるいは電話でアポイントを取ることが多いです。

入社直後は一日に100件以上電話をしていましたが、そのうち1件お会いすることができれば良い方です。さらに、10件のアポイントのうち1件のアドバイザリー契約を目指しています。

また、資料作成業務も多く、売り手企業様から頂いた決算書を基に企業価値評価を行う為の資料や、企業概要書の作成、売り手企業・買い手企業双方の代表が面談するTOP面談の資料作成等クロージングに至るまでの各種資料作成を行っています。

経歴と転職理由

樋口

これまでの経歴となぜM&A業界に転職しようと思ったかを教えてください。

H.Sさん

大学卒業後、外資系製薬会社に入社し開業医様をメインとして約3年間MR活動を行った後、今年の2月にM&A業界に入りました。

M&A業界に入った理由は大きくわけて2つあります。1つ目は前職と比較した結果、2つ目は成果主義であることです。

前職との比較という点ですと、事業会社の経営戦略室に行きたい、起業したいと考えた時に今の自分では何もできないと思い、製品力に頼らず自身の市場価値を高めたいと思いました。

また、私にとっては、製薬業界やMR職は良い意味でも悪い意味でも安定した環境だったので、M&A業界のように、より能動的に動かなければアポイントすら取れないようなハングリーな環境で働きたいと思いました。

2つ目の成果主義という点ですが、本音はこの報酬面が一番の理由です。自分の成果次第で青天井で稼げる点が魅力的でした。また、M&A業界は他業界から能力の高いプレーヤーが集まってきている成長産業であり、非常に厳しく、だからこそ面白いのですが、稼ぐことができなければやめざるを得ない労働環境であることが私としては魅力的な点でした。

前職との共通点、ギャップで苦労した点

樋口

前職と現職の働き方の共通点や、逆にギャップで苦労した点はありますか。

H.Sさん

共通点はあまり認識していませんが、ギャップは感じています。

入社して最も苦労しているのは、オーナー様に対してオーナー様の土俵の言葉でお話しなければならない点です。前職ですと、自社製品を持っていくので、相手よりも自分に知識があるうえ、業界が同一のため共通言語でお話ができますが、現職ではお客様の業界も異なる、会社ごとに事業内容も全く異なる中で同じ目線でお話をしないといけないので、M&Aの勉強だけでなく業界の勉強も必要になります。

進んでいる案件

樋口

入社して4ヶ月ですが、進んでいる案件はどれくらいありますか。

H.Sさん

3件です。

樋口

4ヶ月で3件ですと早いと思いますが、何が理由だと思われますか。

H.Sさん

精神論のようになってしまいますが、どれだけ電話をするかだと思います。

会社としてはトークスクリプトもありますし、この時間に電話すると効果的などあるのですが、個人的には運の側面も大きいと思っています。運であれば運であるだけ絶対数をどれだけ増やせるかが重要なので、100件かけて1件であれば1000件かければ10件というシンプルな考え方で電話をしています。

仕事のやりがいについて

樋口

この仕事のやりがいを教えてください。

H.Sさん

オーナー様やCFO、経営戦略室の室長様など、リテラシーが高く地位もある、普段は関わることができない方々と同じ目線で仕事をして、相談されたり感謝されたりすると、この仕事だからこんな経験ができているのだなとやりがいを感じます。

身につく能力

樋口

今の仕事で身に付く能力を教えてください。

H.Sさん

定量的な面ですと、財務面・経営面・事業計画などを読み込み把握する力がつきます。お預かりした決算書を基に自身で企業価値評価も行うので、数字ベースで会社の全体像を把握する力がつくと思います。もう1つは経営者目線のリテラシーが身につく点で、お客様に合わせて情報を得ようと思うと目に付くポイントが変わります。

私の場合は、上場会社のIR情報や、業界のトレンド、法改正などをよく見るようになりました。これはこの仕事をしていれば、誰でもやっていることかもしれませんが、逆に言えばこの仕事に就いていなければしていなかったことだとも思います。

定性的な面ですと、確実にバイタリティがつきます。やらなければ稼げないし、進めるためには資料を作成することも必要ですし、アポイントが欲しければ電話をしなければならないですし、バイタリティは必須になります。

また、会社の売買に仲介として入ると利益相反の関係性の中で進めていかなければならないので、交渉スキルは身につくと思います。前職はルート営業がほとんどですし、リレーションを築けているかという点も大きかったので、現職のロジックを立てて交渉するという点は前職と比較して難しいと感じます。

ヤマトヒューマンキャピタルを利用して良かった点

樋口

弊社を利用してよかった点を教えていただけますか。

H.Sさん

他社さんは自動送信のメールや企業の情報を30件40件も送ってくる中で、企業を絞り詳細な説明をして薦める理由も教えていただけたのでとても参考になりました。ありがとうございました。

キャリアプランについて

樋口

今後のキャリアプランと仕事の目標を教えていただけますか。

H.Sさん

1年目から裁量が大きく何でもやらせてもらえる環境なので、まずはさまざまな経験を積み、2年目で4・5件、年収にして5000万円を目指したいと思っています。

今の会社を選んだ決め手

樋口

複数内定が出ていましたが、今の会社を選んだ決め手は何でしたか。

H.Sさん

最も大きかったのは創業間もなかった点で、これはキャリア形成の中で、創業メンバーとしてジョインすることは圧倒的な付加価値になると思いました。

また、業界トッププレーヤーの役員直下で学べる環境は最高効率なOJTだと考えました。会社も代表も柔らかい印象があった点やインセンティブ料率の高さも魅力でした。

M&A業界を目指す方へのメッセージ

樋口

最後にM&A業界を目指す同士の方に対するメッセージをお願いできますか。

H.Sさん

M&A業界に行きたいという方は相応な実績やキャリアの中で自信があり、覚悟を決めてくる方が多いかと思いますが、その上で想像している以上の業務量や労働時間ですし、優秀な人材が多いので求められるクオリティも非常に高いです。

そのため、更なる覚悟は必要だと思います。しかし、その厳しさに伴い、成長できる実感もあります。成長市場の中で自分も成長していけるということは、とても付加価値の高い経験になると思います。

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