信託銀行大企業担当からM&A仲介会社へ転職し年収が2倍に!

今回は、年収アップのため信託銀行のリテール営業から上場M&A仲介会社のコンサルタントへと転職されたD.Nさんにお話を伺いました。

プロフィール

D.Nさん(28)
信託銀行のリテール営業から上場M&A仲介会社のコンサルタントに転職。
年収600万円→600万円+インセンティブに。
転職の目的は年収アップ。

担当コンサルタント

堀江 大介 |Daisuke Horie

野村證券、ITスタートアップ、コンサルティング業界専門の人材紹介会社を経て、ヤマトヒューマンキャピタル創業。これまで、同領域に200名以上の方を支援した実績をもつ。
事業承継問題の解決には投資資金に加え「経営人材」を輩出するエコシステムが必要であると考え、一般社団法人日本プロ経営者協会をPEファンドパートナーと共同で設立し、代表理事を務める。

目次

経歴について

堀江

今までのご経歴を教えてください。

D.Nさん

大手信託銀行に入行し3年半は個人担当、1年半は法人担当として勤務していました。

大手に入行したのは個人と法人の両方を豊富な案件のなかで経験出来たら良いなと思っていたからです。社会人として働くにあたり最初に選ぶ場所なので、基礎と応用を高いレベルで身につけたいという気持ちがありました。 やりたいと思っていたことはさせてもらえていた実感があります。

大企業と中小企業の違い

堀江

大企業と中小企業にはどんな仕事の違いがありましたか?

D.Nさん

中小企業は直接社長に会って話が出来るので意思決定がとても速いと思います。

大企業では自分のスキルが上がって気に入ってもらえれば、部長クラスの方を通じて社長に会えることもありましたが、やはりそれはなかなかレアなケースでした。

前職でのソリューション

堀江

前職でのソリューションはどんなものがありましたか?

D.Nさん

個人は運用が多かったです。不動産、相続等基本的には何でも請け負える体制でした。

法人は融資、不動産、年金、証券代行等が多かったでしょうか。 法人のメイン商材というのは特になく、御用聞きをしてカスタマイズした提案をすることが多かったですね。

どちらの場合もフレキシブルに対応出来ていたので、だいぶ知識と経験を積ませてもらったと思います。

転職理由

堀江

現在のM&A仲介会社へ転職した理由はなんですか?

D.Nさん

最後の1年半に法人担当をするなかで、当時のように大企業をメインに担当するのではなく直接社長に会って話が出来る中小企業との仕事をやりたいと思うようになったのです。

転職先をM&A業界に絞った理由

堀江

転職先をM&A業界に絞ったのはなぜですか?

D.Nさん

最初は年収が高そうだというところから入りました。 いま実際に転職してみて、後継者不在等の逼迫した課題をダイレクトに解決出来るのはやりがいがありますし、楽しいと感じています。

前職と比較して企業へ直接貢献出来ているという感覚がすごくありますね。

仕事内容について

堀江

現在の業務内容を教えてください。

D.Nさん

北関東エリアの地方銀行から案件の紹介を受けて、銀行の方に同行して事業譲渡を希望しているお客様とお話し、案件を受託することがメインの業務です。

不随して支店の方から本部へ案件を上げてもらうために勉強会を開催したり、本部の方とは案件ついての各論を打合せしたりもしています。 銀行さんも県内を中心に自分たちでM&A仲介をする選択肢もありますが、どうしてもリソースが限られているので依頼をしていただくことが多いです。

堀江

常時何件くらいの投資案件があるのですか?

D.Nさん

受託する前のヒアリング案件は5、6件で、受託して実際に動いているのは3件程でしょうか。

ご紹介いただいたうちの過半数は受託しています。 受託した後は、売りの場合であれば1案件につき約50社程の買い手をリストアップして具体的に進めていきます。

仕事の難しい点

堀江

この仕事の難しさはどこにあると思いますか?

D.Nさん

ステークホルダーが多いのと、案件がクローズするまで何が起こるか分からないところですね。本当に予期していないことも起こるのでクローズまでは毎回ヒヤヒヤしています。

M&Aという企業と企業が一つになる極めて大事な局面なので、それは当たり前のことと思っていますが。

実績について

堀江

これまでどのくらいの実績をあげられていますか?

D.Nさん

売りも買いも合わせて1年間で7件程成約しました。 買いの案件は売り買いどちらも行いました。

堀江

すごいですね。1年目としてはかなり良い実績ではないですか?

D.Nさん

おかげさまで1億円以上の利益は生めていると思います。 1年目の件数としてはかなり多い方なので、部内では割と評価していただいています。

身につく能力

堀江

M&A仲介はどんな能力が身につく仕事ですか?

D.Nさん

調整力とM&A分野における専門性だと思います。 これは自分で行ってみてとても実感しているところです。

特にネットワークの部署だとお客様に加え、銀行も関わるので多方面での調整力が必要になりますし、外部だけでなく社内調整もあります。

M&Aの専門性では、根本的な仲介のやり方に加えて担当した案件分野の業界知識も身に付きます。例えば私の場合ですと葬儀から建築関係、製造業などを経験しその業界知識をインプットすることが出来ました。

キャリアプランについて

堀江

今後のキャリアプランはどうお考えですか?

D.Nさん

前職の銀行時代で個人と法人の担当をしたことで基本的な企業の構造が分かり、今はM&A仲介という立場で企業の間に入って会社を見ています。今の会社で長く働くつもりですが、次もし転職するなら事業会社で実際の事業に関わりM&Aや事業投資に関わってみたいですね。

堀江

まだご自分にない経験を求めていかれるのですね。

M&A業界を目指す方へのメッセージ

D.Nさん

M&A業界といったら、私もそうでしたが何となくギスギスしたイメージを持つことも多いと思うんです。インセンティブを気にして案件の取り合いがあったりするのかなとか。でも意外とそんなことはなくて人間的に嫌な人は全然いないんですよ。 基本的にはM&Aの仕事がしたいと思って集まっている人たちなので皆同じ方向を向いていますから、とても前向きな議論が多く働いていて気持ちが良いです。 自然とモチベーションも上がります。成長業界だということもポイントなのかもしれませんね。

ものすごく激務かといったらそういうわけでもなく仕事時間も自分の裁量でデザイン可能です。

結果をしっかり出せば収入にも結び付く実感もありますし、チャレンジして努力を重ねるほどやりがいを感じる業界なので、迷われている方がいたら背中を押してあげたいですね。

私もそうですが、銀行からの転職先としては経験も活かせますし非常におすすめです。

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