銀行(メガバンク)から独立系プライベートエクイティファンド(PE)へ転職

今回は、年収アップ、仕事内容の魅力のため大手金融機関のM&A担当からバイアウトファンドの投資担当へと転職されたI.Fさんにお話を伺いました。

プロフィール

I.Fさん(33)
大手金融機関のM&A担当からバイアウトファンドの投資担当に転職。
年収1,000万円→1,200万円に。
転職の目的は年収アップ、仕事内容の魅力。

担当コンサルタント

堀江 大介 |Daisuke Horie

野村證券、ITスタートアップ、コンサルティング業界専門の人材紹介会社を経て、ヤマトヒューマンキャピタル創業。これまで、同領域に200名以上の方を支援した実績をもつ。
事業承継問題の解決には投資資金に加え「経営人材」を輩出するエコシステムが必要であると考え、一般社団法人日本プロ経営者協会をPEファンドパートナーと共同で設立し、代表理事を務める。

目次

経歴について

堀江

まず、ご経歴を教えてください。

I.Fさん

新卒で入行した銀行で約6年間過ごした後、グループの証券会社の投資銀行部門に出向。約3年間、様々なセクターのM&Aアドバイザリーやファイナンスなどに携わりました。こうした仕事に関わるなかで、「自分も経営に直接関わりたい」という思いが芽生えてきました。そこで、ヤマトヒューマンキャピタルさんに相談し、現在の独立系PEファンドへの転職を決めました。

仕事内容について

堀江

現在の仕事内容については如何でしょうか。

I.Fさん

案件のソーシングから投資判断、エグゼキューション、PMI、そしてイグジットに至る、すべてのプロセスに携わっています。プロジェクトによって多少の差はありますが、チームのメンバーは3〜5人程度です。業種は絞っていません。

仕事のやりがいについて

堀江

PEファンドの仕事のやりがいについて聞かせてください。

I.Fさん

投資先の経営者に頼りにしてもらえる点、そして何よりも、大きな裁量を与えられ、自分がやりたいと思ったことを実行に移せる点ですね。「あれやれ」「これやれ」と言われることは基本的にありませんし、当事者として経営に携わることができるので、“やらされ感”を感じる場面など皆無です。投資家に対して、いかに大きなリターンを返せるか。成長戦略を実現し、投資先の経営者にいかに喜んでもらえるか。こうした目標を実現できるのであれば、仕事の仕方は問わないということですね。

仕事の大変な点

堀江

逆に大変だと思うことを挙げるとすれば、何でしょうか。

I.Fさん

大きな裁量を与えられている反面、自分で考えて、判断しなければならないことが多いことです。重要な論点についてはメンバー全員で確認を行いますが、小さな論点については個人で判断することも少なくありません。「この選択は間違っていないだろうか」「この判断は正しいと言い切れるだろうか」というプレッシャーは常にありますね。また、マニュアルもありませんから、法務や税務、会計などの専門知識は自分で学ばなくてはならないので学習意欲が無い人にとっては辛い仕事だと思います。

ヤマトヒューマンキャピタルを利用して良かった点

堀江

ヤマトヒューマンキャピタルの転職支援サービスを利用されてみて、よかったと感じる点について聞かせてください。

I.Fさん

私の場合、もともとファンド業界について詳しい知識を持ち合わせていたわけでありませんでした。「どこのファンドが良いですか。お勧めのファンドを教えてください」と担当者に尋ねるくらいでしたからね。そんななかで、いろいろなファンドの情報を教えていただけたこと、私の性格や経験、バックグラウンドを考慮して、いまの会社をご紹介いただいたことには本当に感謝しています。基本的なことですが、レスポンスの速さにも好感が持てました。

キャリアプランについて

堀江

今後のキャリアプランについては如何でしょうか。

I.Fさん

将来的に自分でファンドを立ち上げたいと思っています。そのためには膨大なトラックレコードを築き上げる必要がありますので、いまはとにかく数多くの案件をこなし、社内外のさまざまな人達に頼りにされる人材になりたいと思っています。

PEファンド業界を目指す方へのメッセージ

堀江

PEファンドへの転職を目指す“未来の同志”に、アドバイスとメッセージをお願いします。

I.Fさん

法務、会計、税務等についての基本的な知識は必要ですが、最低限の知識を身につけてさえいれば、入社後でも本人の努力次第で十分キャッチアップできます。それよりも大切なのは性格的に“素直”であることだと思います。大きな裁量が与えられているとはいえ、PEファンドの仕事は一人ではできないことばかりです。いかに豊富な知識を持ちあわせていても、FAに嫌われれば案件を持ち込んでもらえませんし、専門家に嫌われたら仕事をスムーズに進められません。だからこそ、人として好かれることが大切だと思います。

最近、採用面接をさせていただく機会があるのですが、興味深いのは、ピカピカの経歴をお持ちの方が選考に落ちる一方、文字通りの“ドブ板営業”に携わってきた方が受かるというケースも少なくないことです。この方は本当に人物的にも魅力的な方でしたが、ハード面と同様にソフト面も重要視されているということを実感しました。このケースが参考になるかはわかりませんが、PEファンドの仕事をほんとうにやりたいと思っているのであれば、バックグラウンド等は気にせず、思いきって挑戦することも大切だと思います。

またPEファンドの採用はタイミングが重要なので、豊富な情報を持っているヤマトヒューマンキャピタルさんと密な関係を構築し、“ここぞ”というタイミングで勝負をかけるべきではないでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!