IT転職に有利な資格とは？選び方や取得するメリットを解説

IT業界への転職を有利に進めるために、資格の取得を検討している人もいるでしょう。

この記事では、おすすめのIT資格を未経験者向け・エンジニア向け・マネジメント向けに分けて紹介します。資格取得のメリットや選ぶ際のポイントも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

IT転職で資格があると有利になる？

転職する際に、IT資格が必ずしも必要というわけではありません。実際、IT資格がなくても転職は可能です。

ただし、なかには応募条件に必要資格を明記している企業もあります。そのため、資格を取得しておいたほうが応募できる企業の幅は広がるでしょう。

もし入職を希望する企業があれば、事前に求人や仕事内容を確認して、応募に必須の資格や仕事に役立つ資格がないか確認しておきましょう。

IT転職で資格を取得する4つのメリット

IT業界へ転職をする際に資格を取得しておくと、多くのメリットを得られます。資格は自身の知識やスキルの証明になるだけでなく、転職活動を有利に進める手助けにもなります。

ここでは、資格取得がもたらす4つのメリットについて詳しく説明します。

1.知識とスキルを証明できる

資格は、特定の分野における知識とスキルを客観的に証明するものです。

特に未経験者にとって資格は、自身が一定の専門知識を持っていることをアピールできる手段となります。たとえ経験がなくても資格を持っていることで、採用担当者は基礎的な知識があり即戦力として期待できると判断することがあるのです。

2.資格取得の過程で知識やスキルを身につけられる

資格を取得する過程で、実務に役立つ知識やスキルを習得できます。

勉強を通じて、IT業界で求められる基礎知識や技術を体系的に学ぶことができるため、実際の業務でも即座に活用することが可能です。これにより、未経験者でもスムーズに業務に取り組めるでしょう。

3.ほかの応募者と差別化できる

転職活動では、ほかの応募者と自身を差別化することが重要です。

企業は人材を採用する際に、資格だけを見て決めているわけではありません。しかし、資格を持っていると、ほかの応募者と比べられたときに差が生まれます。特に応募者数が多い人気企業や職種では、資格の有無が選考を左右する可能性もあります。

4.資格手当が期待できる

該当の資格を持っている社員に対して、資格手当を支給している企業があります。

資格があると基本給に加えて資格手当が支給されるため、収入アップを期待できるでしょう。また、資格は給与や待遇の交渉をする際の手札にもなります。

取得するIT資格を選ぶときのポイント

IT業界でキャリアを築くためには、適切な資格を取得することが重要です。以下では、取得する資格を選ぶ際の注意点を紹介します。

目指すキャリアに合った資格を選ぶ

資格を取得する際は、自分のキャリアに合ったものを選ぶことが重要です。

たとえば、エンジニアを目指すのであれば、システムアーキテクト試験やデータベーススペシャリスト試験などが有効です。また、マネジメントをしたい方は、ITストラテジスト試験やプロジェクトマネージャ試験などが役立ちます。職種やIT業界の需要に基づいて資格を選ぶことで、転職採用またはキャリアアップに繋がりやすくなるでしょう。

取得難易度・学習時間・コストを考える

資格を取得する際は難易度や必要な学習時間、コストを考慮することが大切です。

取得難易度

資格によって必要な知識やスキルのレベルが異なります。自分の現状のスキルレベルに合った資格を選び、無理なく学習を進められるものを選びましょう。

学習時間

資格取得にどれだけの時間がかかるかを事前に確認しましょう。特に働きながら資格を取得する場合、学習に充てる時間を確保することが重要です。スケジュールを立てて計画的に学習を進めることが、資格取得への成功の鍵です。

コスト

資格を取得する際には受験料や教材費、講座費用などのコストがかかります。これらの費用を事前に確認し、予算内で収まるように計画を立てることが大切です。また、費用対効果を考慮し、資格取得後にどれだけのリターンが期待できるか（転職に役立つか・資格手当つくか・キャリアアップに繋がるかなど）も考えて選びましょう。

弊社ヤマトヒューマンキャピタルでは、IT業界への転職支援が可能です。同業界の未公開求人のご紹介や、業界未経験者の方へのアドバイスを含め、専門のアドバイザーがサポートさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

IT転職に役立つ資格

ここでは、IT未経験者・エンジニア・マネジメント向けにおすすめの資格を紹介します。

IT未経験者におすすめの資格

IT未経験者は、基礎的な知識を身につけられる資格を取得しましょう。

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、ITの基本的な知識があることを証明できる国家試験です。ネットワークやデータベース、プログラミング、セキュリティなど、IT管理に関する基礎知識が問われます。基本的なITの概念を身につけることができるため、IT資格の入門という位置づけです。

出典：ITパスポート試験

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、プログラミングやネットワークの基礎知識を問う国家試験です。実務で役立つ知識を幅広くカバーしており、プログラマーやエンジニアとしてのキャリアをスタートするための基礎を築くことができます。

出典：基本情報技術者試験

マイクロソフト オフィス スペシャリスト（MOS）

マイクロソフトオフィススペシャリスト（MOS）は、Microsoft Officeのスキルを証明する資格です。特にExcelやWordの操作スキルは多くのビジネスシーンで必要とされるため、事務職やサポート職への転職に役立つでしょう。

出典：マイクロソフトオフィススペシャリスト

CCNA

CCNAは、コンピュータネットワーク機器のシスコシステムズ合同会社が認定する資格です。ネットワークエンジニアに必要な基礎的なスキルを証明できます。

資格を取得する課程で、ネットワークの基本概念を学び、実践的なスキルを身につけることが可能です。ネットワーク関連の仕事を目指す方に最適な資格といえます。

出典：CCNA認定

エンジニア向けの資格

エンジニアとしてキャリアアップを目指すのであれば、専門的な知識とスキルを証明できる資格を取得しましょう。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、システム開発の上流工程を指揮する上級エンジニアを対象とした国家試験です。情報システムや組み込みシステム、アーキテクチャ設計など、システムに関する高度な知識と技術が問われます。

出典：システムアーキテクト試験

データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、データベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適な国家試験です。取得することで、データ資源の管理やデータベースの企画・要件定義・開発・運用・保守に関する知識や技術があることを証明できます。ビッグデータを活用する機会が増えた昨今、需要が高まっている試験です。

出典：データベーススペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、大規模ネットワークの構築や運用に携わるネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す方に最適な国家試験です。ネットワークの設計、構築、運用に関する高度な知識が問われます。

出典：ネットワークスペシャリスト試験

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティに関する高度な知識とスキルを持つことを証明できる国家資格です。セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントを目指す方にとって最適な資格といえます。

出典：情報処理安全確保支援士試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、組込み・IoT系のフルスタックエンジニアを目指す方に最適な国家試験です。ハードウェアとソフトウェアの要求仕様の策定や組み込みシステムの設計・開発などに関する知識やスキルが問われます。

出典：エンベデッドシステムスペシャリスト試験

マネジメント向けの資格

マネジメント職を目指す方には、プロジェクト管理やIT戦略に関する知識を証明する資格がおすすめです。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適な国家試験です。企業の経営戦略やビジネスモデルに基づき、 ITを活用した基本戦略の策定・提案・推進を遂行するための知識・実践能力が問われます。

出典：ITストラテジスト試験

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトマネージャを目指す方に最適な国家試験です。プロジェクトの計画や実行のほか、スケジュール・予算・品質などの管理に関する知識やスキルを問われます。

出典：プロジェクトマネージャ試験

ITサービスマネージャ試験

ITサービスマネージャ試験は、ITサービスの品質管理や改善に携わるポジションを目指す方におすすめの国家試験です。ITサービスの提供・運用に関する知識やスキルを問われます。

出典：ITサービスマネージャ試験

システム監査技術者試験

システム監査技術者試験は、監査人や情報システム責任者などを目指す方におすすめの国家試験です。ITシステムの信頼性や安全性を客観的に評価するスキルを問われます。

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