これまでの経歴と転職の背景について聞かせてください。
大学卒業後、まずは外資系コンサルティング会社に入社しました。事業のみならず投資にもタッチしたいと思い、事業再生ファンドに転職しましたが、バリューアップチームに携わるケースが少なくなかったこともあり、再度、転職活動をスタート。日系のコンサルティング会社を経て、現在はPEファンドで仕事をしています。
ファンドの仕事は調達、投資、期中管理、イグジットという4つのステップに分けられますが、私が主に担当しているのは後半の3つです。特に重点を置いている期中管理における実行支援のフェーズでは、事業計画の策定から、戦略を実行するための詳細な実行支援策に至るまで、さまざまな業務に携わっています。現在は化粧品メーカーを担当しており、特に中国市場への展開に関しては、契約書の作成や交渉、それからECを展開するための業者選びまで、リードを取って進めています。
案件のソーシングに関しては、FA(ファイナンシャル・アドバイザリー)会社やM&A仲介会社から持ち込まれるケースがほとんどです。利益を出すのが難しい案件が持ち込まれた場合でも、「無理です」と即座に断るのではなく、「いまは難しいですが、こういうフェーズまで持ち込んでいただいたら検討可能ですよ」とか、「こういう案件なら、○○みたいなファームが合っていると思います」という具合に提案するなどして、セルサイド側が紹介しやすい関係をつくることを心掛けています。