海外監査法人の会計士から事業再生コンサルへ転職

海外監査法人の会計士から事業再生コンサルへ転職

これまでのご経歴と、現在の仕事内容を教えていただけますか。

日本の国際系の大学を卒業後すぐに香港の大学院に進学しました。そのまま現地の4大監査法人に就職しました。主にアセットマネジメント系の監査の担当をしておりましたが、監査内容が同じことの繰り返しだと感じてきたことや、中国の情勢などが理由で日本に帰国することにしました。最初はPEファンドを目指しており、その過程として事業再生業界でキャリアを積むことが有効であると知りました。また、勉強するうちに事業再生業務自体に興味を持ち、この業界に転職することを決意しました。

大まかな仕事の流れとしては、現状分析や現状の把握をし、それを企業様や金融機関に理解してもらい、返済条件の見直しが必要であれば金融機関と交渉するというケースがほとんどです。
まず金融機関から再生局面や、この状況がもう1年続くと手遅れになる恐れのある企業様を紹介いただき、数社でのコンペ形式で仕事を受注しますが、本当に懇意にしている金融機関ですと、指名いただくこともあります。次に現状分析や現状把握ですが、企業様も内部のことを把握しておらず、金融機関も少ない資料ではこの企業がどのような状況なのかわからないというケースもあるので、何が要因で状況が悪くなってしまっているかという点を数字の面から明らかにしていきます。自助努力ができているにもかかわらずコロナ禍等で状況が悪化している企業様も勿論ありますが、売り上げを高めに見積もってしまい、現実的に計算すると計画通りにならないケースも多く、その場合はどの費用を削るか、どのように売り上げをのばすか、今後どの事業を軸として運営するのか等の計画を策定します。その計画書とわかりやすくかみ砕いた説明資料を基に、金融機関に返済ピッチなど条件見直しの交渉をします。また、弊社の場合はその後継続してモニタリング契約をしていただく企業様がほとんどです。

前職と比較してどのような能力が身に付きますか。

経営の現場での折衝能力が身に付きます。お客様とお話しすることが前職よりも格段に増えました。監査の仕事ですと、相手の説明を聞き、それを上司に報告することが主な業務でした。もちろん上司に納得してもらう必要はありましたが、現職ですと企業様の説明を聞き、方針を考え、その方針を企業様に説明し理解・納得してもらい、その上で動いてもらうことが必要になります。事実や正論を伝えても動いてもらうことができなければ意味が無いので、文面やタイミングなどの伝え方などを工夫し、動いてもらえるようにするという事を強く意識しています。

現職の報酬面はどのようにとらえていますか。

一般的には良い方だと思いますが、労働時間を考慮するとそれほど良いとは言えないというのが正直な感想です。ただ、働き方の自由度は高いです。フレックス制ですので仕事が終われば時間の使い方はかなり自由ですし、家庭の事情で在宅の必要があれば在宅勤務も可能です。また、独立する社員も多く、将来の経験という意味では非常に有益だと思います。独立・起業が多い業界ですが、しやすい理由としては、お客様の規模感が独立前と後で大きく変わらない点が大きいと考えています。弊社では2,3人で1社を担当することがほとんどですが、独立してマンパワーを集中させることができれば1人でこなすことも十分可能です。また、企業と企業の付き合いというよりもマネージャー・パートナーのお客様という意識が大きいことも挙げられると思います。

会計士から事業再生コンサルへの転職が向いているのはどのような方だと思いますか。

個人的な考えですが、小規模のチームでほぼ自分一人でチームを回してきた経験がある方ですとこの業界に入ってもすんなり働くことができるかと思います。弊社の場合、上司から詳細な指示はほとんどなく、まず一人でやらせ、こちらから上司に提案をし、それが順調にいかなければ適宜相談しながら軌道修正するという仕事の進め方ですので、今までもそうしてきた、またはそのように仕事を進めたいと思える人であればそれまでの経験は関係なく仕事ができると思います。上司も取り組んでみて失敗した場合には責任を取って最後まで協力してくれるので、失敗を恐れずにどんなことでもできる環境です。

弊社を利用して良かった点を教えて下さい。

2点あります。1点目は面接前の事前準備に時間を割いていただいたことや、やるべきことを教えていただいたことです。2点目は、必要な時に必要なサポートをしてくださったことです。別の企業様から不合格通知が来た際に、フォローアップの面談をしてくださり軌道修正することができました。

事業再生コンサルを目指す方へメッセージやアドバイスをお願いします。

先ほどもお話しましたが、言われたことをクオリティ高く提供するというよりも、粗削りでも自分で考えて自分で行動できる能動的な人がこの業界に向いていると感じますし、私自身もそのような方と仕事がしたいです。また、能動的な人材になりたいという方でも周囲にあらかじめ伝えておくことで、修行ができる環境です。

多くのことを学ぶ必要がありますが、本を読んでもわかることは多くありません。実際に挑戦してみなければわからないことが多いので、まずはこの業界に飛び込んでみてください。

担当コンサルタント

堀江 大介 | Daisuke Horie

ヤマトヒューマンキャピタル株式会社 代表取締役

一般社団法人日本プロ経営者協会 代表理事 公式HP

野村證券、ITスタートアップ、コンサルティング業界専門の人材紹介会社を経て、ヤマトヒューマンキャピタル創業。これまで、同領域に200名以上の方を支援した実績をもつ。
事業承継問題の解決には投資資金に加え「経営人材」を輩出するエコシステムが必要であると考え、一般社団法人日本プロ経営者協会をPEファンドパートナーと共同で設立し、代表理事を務める。

【書籍】
ポストコロナのキャリア戦略 経営×ファイナンス(ロギカ書房)
Amazonキャリアデザイン/資格・就職カテゴリー売れ筋NO.1(2021年1月)


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