M&A仲介会社から大手証券会社のM&Aチームに転職

——これまでのご経歴について聞かせてください。

大学卒業後、銀行に就職し、約6年間中小企業への融資業務に携わりました。2箇所目の支店に勤務していた折、私の力不足で取引先の資金繰りが悪化し、会社を売却するという出来事がありました。業績の悪化から立て直しの検討、スポンサー型M&Aの検討、最終的な売却までの一部始終を目の当たりにしたことがきっかけとなり、M&Aというソリューションについて関心を持つようになりました。そもそも、就職活動の際に銀行を志望したのは、ファイナンスの知識に磨きを掛け、厳しい経営状況に追い込まれたお客さまを支援したいという思いがあったからなのですが、銀行ではこうした目標をなかなか実現できず、ある種のわだかまりを感じていました。そこで、思い切ってM&A業界の世界に飛び込むことにしたんです。その中でも中小企業のM&Aに関心が強かったのと、スタートアップで働くことへの関心から当時はまだ創業5年程度のM&A仲介会社に転職しました。

転職1年目は先輩のもとでソーシングからクロージングまで一連の流れを経験し、2年目からは案件を一人で回すようになりました。その後は業務提携先の銀行に出向し、中小企業専門のM&Aチームを立ち上げるサポートや、FA(ファイナンシャル・アドバイザリー)業務に携わりました。このような仕事を手掛けるなかで、より難易度の高いM&A案件のエグゼキューションができる人材になりたいと考え、現在所属している大手証券会社のM&Aチームへの転職を決めました。

——現在の仕事内容について教えてください。

ソーシングおよびエグゼキューション、アライアンス先の開拓、メンバーの採用等に携わっています。ソーシングに関しては、DMの送付のほか、会社にコールドコールを行うケースもあります。ちなみに、現在私たちのチームでは7つの案件を動かしており、そのうち4件は、この半年間での成約を目指しています。

——あらためてM&A業務の魅力について聞かせてください。

私たちのことを全く知らないお客さまに対してM&Aの提案を行い、売り手(譲渡)と買い手(譲受)の双方の意見を調整しながら、最終的にクロージングにまで結び付けることができた時は喜びもひとしおです。それから、会社の命運を左右するような極めて重要な局面で、自分の意見を少なからず反映させることができるということにも魅力を感じています。一言でいえば、“ゼロ”から“イチ”を創ることができるという点ですね。

——実際に仕事をされてみて、入社前に描いていたイメージとのギャップはありますか。

大手証券会社のM&Aチームということで動きづらい部分があると思っていましたが、決してそんなことはなく、前職よりも自由にソーシングを掛けることができています。これはいい意味でのギャップでした。逆に予想外だったのは、システムが全然揃っていないということです。意外とIT系ツールが整っておりませんし、テレワークも基本的に認められていません。

——仕事のやりがいについてはいかがでしょうか。

以前所属していたM&A仲介会社は上場を視野に入れていたこともあり、案件の採択に関してかなり厳しい条件が設けられていました。「厳しい状況に追い込まれたお客さまを支援したい」という、転職前の志をなかなか実現できない部分があったんですね。一方、現在のM&Aチームでは、案件の採択基準は個人に一任されています。コロナ禍の影響などにより、かなり厳しい状況に追い込まれている企業であっても、優れた技術を持っている会社、優良な取引先を持っている会社であれば、積極的にM&Aの提案を行うことができる。この点には特に大きなやりがいを感じています。

また、現在は中小企業向けのM&Aチームに配属されていますが、大企業向けのM&Aアドバイザリー部門への異動の可能性も十分あり、中長期的には期待通りのキャリアプランが描けるかなと思っています。

——転職前後で収入面ではどのような変化がありましたか。

前職の会社はインセンティブの仕組みがなく、収入が跳ね上がるということはなかったものの、普通に仕事をしていればそれなりに稼ぐことができました。一方、現在所属しているM&Aチームは、インセンティブが設定されている上に、残業代もつきます。現時点で月収は10万〜15万円程度増えており、さらなる跳ね上がりも期待できるということで、年収に関してもかなりの増加が見込めるのではないかと思っています。

——M&A仲介会社で活躍しているのは、どのような能力・資質を持った人材でしょうか。

M&A仲介に関しては、売り手と買い手の双方の意見をまずは包括的に受け入れた上で、相互に調整しながら案件をまとめていくことができる人ですね。こだわりが強すぎる方はM&A仲介の仕事にはあまり向いていないと思います。逆にFAに関しては、考えうる限り最高の提案を何としても実現したいという、こだわりの強い方が向いていると思います。いずれにしても、経営者には個性的な方が少なくないので、彼らにひるむことなくコミュニケーションを取ることのできる、肝っ玉の座った人が活躍していますね。

——M&A仲介の仕事を通して身に付けることのできる能力・スキルについて聞かせてください。

バリュエーションの知識やエクセル・パワーポイントを使った提案書の作成など、さまざまなスキルに磨きを掛けることができると思いますが、いちばん伸びるのは「コミュニケーション能力」、「精神的なタフさ」といった定性的な力でしょうね。

——ヤマトヒューマンキャピタルの転職支援サービスを活用されてみて、よかった点について聞かせてください。

求人を出している企業の採用活動に対する“温度感”など、業界に深く食い込んでいなければわからない情報をいただけたことと、非常に充実した面接対策を行っていただけたことですね。ただ、一番ありがたかったのは、入社後のポジションや収入のこと、キャリアアップに関する悩みについて、親身に相談に乗っていただき、具体的なアドバイスをいただけたことです。私は他にもM&A業界に強いと謳う人材紹介会社にも登録していたのですが、他社にはない強みだと思います。

——最後に、未来の同志へのメッセージをお願いします。

M&Aの仕事に対してカッコいいイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、想像以上に泥臭い仕事です。お客さまにはじめて対峙するときはわからないことばかりで、会話がなかなか成立しないこともあると思いますが、1、2年経験すれば、大まかな枠組みが頭に入ってきます。そこからさらに経験と勉強を積み重ねて行くことで、自分にしかできない案件も手掛けられるようになるはずです。自分が理想とするM&Aの実現に向けて、頑張ってください。


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