
大手証券会社からM&A仲介に転職、1年で年収が4倍に。

Contents
これまでのご経歴と現在の仕事内容について聞かせてください。
日系の大手証券会社で2年間リテール営業に携わった後、M&Aブティックに転職しました。現在は、案件のソーシングからエグゼキューション、クロージングに至るまで、M&A仲介の一連のプロセスを一気通貫で手掛けています。実績としては入社から3年弱で成約件数は4件、もう少しで決まりそうな案件が2件あります。業界は特に絞らず、財務内容がよく、買い手のつきやすい会社を選び、手紙や電話でアポイントを取っていきます。案件サイズは譲渡金額で5億円から6億円程度、手数料収入は5000万から6000万円程度ですね。
M&Aブティックでは、いくつぐらいの案件を同時に進行するのが一般的でしょうか。
肌感覚でいえば、ステータスが進んでいる案件を2件、それほど進んでいない案件を3件程度抱えているのが、いちばん売上が上がります。これ以上抱えると、案件が回らなくなってしまいます。逆に、抱えている案件が2、3件になると営業に力を入れて案件を増やす努力をする感じです。もっとも、案件をたくさん抱えていても一向に成約に結びつかないケースもあれば、抱えている案件は少なくとも、それらがすべて成約に結びつく人もいる。つまり、抱えている案件の数と成約件数が比例するわけではないというのが難しいところです。
仕事のやりがいについて聞かせてください。大変だと思われるのはどのようなことでしょうか。
やりがいを感じるのは、誰にも迷惑をかけることなく、M&Aに関わるすべてのプレーヤーを幸せにできること。皆さんに感謝していただけることですね。それから成果を上げれば上げるほど、報酬が増えるのも大きな魅力です。
大変なのは、非常に幅広い分野の知識とスキルを身につける必要があることですね。M&Aのスキームを構築するには、財務や税務、法務の知識を組み合わせ、フルに活用する必要があります。また、弁護士や弁護士など士業の先生のアドバイスを請うにしても、丸投げするわけにはいきません。業務の内容をきちんと理解していなければ、的確な指示は出せませんし、先生方にいい仕事をしてもらうのは難しいですからね。
今後のキャリアプランについて聞かせてください。
将来的にはもっと経営に近いところで仕事がしたいですね。PEファンドや事業会社のCxOなどさまざまな可能性がありますが、PMIを含めて、クロージング後も企業価値向上に関与し続けられるようになりたいと思っています。
ヤマトヒューマンキャピタルの転職支援サービスを利用して良かった点について聞かせてください。
ほかのエージェントも利用していましたが、レスポンスが遅かったり、こちらからリクエストしない限り情報提供がほとんどないなど、転職という人生の一大事を任せられるような感じではありませんでした。この点、ヤマトヒューマンキャピタルの担当者は本当にこまめに連絡をくれましたし、この業界に関する情報も圧倒的でした。他社とは信頼感、安心感が違いましたね。
最後に“未来の同志”に向けてメッセージをお願いします。
M&A業界は外から見ていてもわからない部分が多いと思います。ある意味で敷居が高いのも確かですが、やる気さえあれば十分キャッチアップは可能です。私自身、転職前は「自分には無理かもしれない」と思っていましたが、やってみたら「意外とやっていける」というのが正直な感想です。興味をお持ちの方は、思い切って飛び込んで見てはいかがでしょうか。
担当コンサルタント

野村證券、ITスタートアップ、コンサルティング業界専門の人材紹介会社を経て、ヤマトヒューマンキャピタル創業。これまで、同領域に200名以上の方を支援した実績をもつ。
事業承継問題の解決には投資資金に加え「経営人材」を輩出するエコシステムが必要であると考え、一般社団法人日本プロ経営者協会をPEファンドパートナーと共同で設立し、代表理事を務める。
【書籍】
ポストコロナのキャリア戦略 経営×ファイナンス(ロギカ書房)
Amazonキャリアデザイン/資格・就職カテゴリー売れ筋NO.1(2021年1月)
M&A・ファンド業界支援数No.1の選考対策力
オンライン/電話、経歴書類なしで相談可